日本の未来を担うのは、コンテンツをプロデュースするスキル
人に優しいコンテンツがより強く求められる時代
今はインターネットが普及し、IoT(モノのインターネット)も成熟しつつあります。その中で求められるのは、人に優しいコンテンツです。膨大な情報から、良いコンテンツを見つけたいと思う人は多いことでしょう。提供する側は誰にどんな情報をどう効果的に伝えるかを考え、人々を満足させたり、役に立つ優れたコンテンツを生み出すことが重要となっています。
クリエイターの教育体系を構築する意義
そのツールとして、SNSやテレビ、映画などで活用される映像があります。アメリカにはプロ仕様のセットを用いた撮影や演出、監督のスキルを学べる環境があります。日本はそうした教育は広くは確立しておらず、「現場で学ぶ」というスタイルや師弟関係が主流です。その良さもありますが、育つ人が限られるという側面があります。それを解消するのが教育体系の構築です。
コンテンツも映像も、人にとって価値があり、共感を得たり、世の中を動かしたりするためのものです。例えば「このカットの次はこれ」といった映像の構成には根拠があります。優れた映像には、感覚だけでなく、説明できる理論があるのです。その理論を、デザイン学やメディア学、社会学、情報学などの学問の理論も含め、人を育てる教育体系の構築に組み込む必要があります。
プロデュースするスキルが求められる時代へ
もちろん、実践も大切です。テレビやラジオへ出演したり、自治体や企業の意図や目的を達成するためのコンテンツづくりを体験して、理論を検証します。その中で、マネジメント力やリーダーシップ力も育成できます。さらに、あらゆるシーンでセルフプロデュースする力や、相手や社会を考える想像力の豊かさも手にできるでしょう。
人口や市場が縮小していく日本においては、世界をリードし、社会に役立つコンテンツがより重要となります。テクノロジーを駆使し、どう情報発信するかをプロデュースできる人間が求められていくでしょう。
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先生情報 / 大学情報
金城学院大学 国際情報学部 国際情報学科 メディアスタディーズコース 准教授 後藤 昌人 先生
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