AI通訳・翻訳アプリで、英会話をマスターする
正確性が向上したAI通訳・翻訳アプリ
外国人とコミュニケーションする時に便利なのが、AI通訳・翻訳アプリです。その正確性は、2016年のアプリで50%ですが、2019年には85%となり、かなり精度が上がっています。このアプリを使って英語を学習できます。
まず、日本語自体をわかりやすい表現に変換してからアプリで翻訳し、英語表現を検証するというステップで行います。例えば、「私は猫舌です」という日本語は、そのまま訳しても通じません。日本は、言葉以外で価値観や文脈などを読んだり伝えたりする「ハイコンテクストカルチャー」です。慣用句や「ジロジロ見る」といったオノマトペも豊富な言語なので、一度、日本語をわかりやすい表現に変換する必要があるのです。
発音、表現力、語彙力を養える
そして、翻訳した英文をチェックし、意味が通じるか、ほかに適した表現がないか検証することを通じて、語彙(ごい)力や表現力を養えます。翻訳機能では、英語から日本語、日本語から英語に訳して表現法を検証します。日本語は、主語がないケースも多く、ここでも相手に伝わりやすい表現を考えます。また、最近の通訳アプリの英語はリズムやイントネーションが流暢(りゅうちょう)であり、それを活用して発音練習もできます。翻訳も通訳も、日本語を見つめ直すことが欠かせません。相手にどう伝えるかを考えることが、コミュニケーション力向上につながります。
アウトプットが不可欠
英語などの第二言語を習得するには、2200時間の学習時間が必要であり、そのうちの1/3はアウトプットに使うと効果的であるとされています。日本人は、アウトプットを苦手とする傾向があるうえに、その機会が少ない現状があります。AI通訳・翻訳アプリは、アウトプットの練習に最適なアイテムです。さらに、アプリによって、ビジネスに強い、アカデミックに強い、旅行に強いといった特性があるので、目的に応じて使い分けもできます。活用次第で、時間もお金もかけずに学べるのです。
参考資料
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先生情報 / 大学情報
金城学院大学 文学部 英語英米文化学科 准教授 アシューロバ・ウミダホン 先生
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