グローバル人材って何? 英語で授業を受けることの意味
求められているが定義は曖昧
社会が求める人材として「グローバル人材」という言葉をよく聞きます。これは一体どういう人で、めざす学生は、何をすればいいのでしょうか? 実は定義はとても曖昧です。例えば、世界で活躍できる人、TOEICの点数が高い人などさまざまです。国の助成金なども多くありますが、人物像に対する共通理解がないため、グローバル人材育成をうたう大学でも、それぞれにプログラムは異なっているのが現状です。
4割の大学が英語で授業
グローバル人材の育成を掲げる大学の多くは、英語による教育(EMI)プログラムを用意しています。EMIはこの20年でぐんと増えました。大学のランキングや留学生の受け入れやすさを意識した動きを背景に、現在は日本の約4割の大学が、政治や経済などの専門科目を英語で教えています。
英語による教育のメリットは、単に英語がうまくなるということではありません。英語に限らず、母国語以外の第二言語に触れるということに意味があるのです。異なる言語で物事を学ぶと、異なる立場から自分の考えを見直すことになります。さらに、その言語の背景となる他国の文化を理解しようとするきっかけにもなります。グローバル人材には、環境や考え方が異なる他者と出会ったときに、それを否定するのではなく、受け入れる「オープンマインド」が欠かせません。そのための訓練の場として、EMIは有効といえます。
知識を備えることで世界とつながる
グローバル人材をめざす上でもう1つ大事なことは、知識を備えることです。例えば、自国の歴史や隣国との関わりについて、あるいは自分のアイデンティティの背景となっている文化と他者の文化との共通点や相違点に関する知識などです。知識がなければ、自分の考えを持つことはできません。積極的に知識を得ながら、それをもとに計画を立て、目標を持って動くことが、国際化する社会でグローバル人材として活躍するための第一歩だといえるでしょう。
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新潟県立大学 国際地域学部 国際地域学科 教授 ブラウン ハワード 先生
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