ICTをうまく活用し、誰もが簡単に栄養管理できる時代へ

ICTをうまく活用し、誰もが簡単に栄養管理できる時代へ

栄養素を見えるようにするICT

医療分野において患者の栄養管理に注目が集まっています。栄養状態が良好であると手術後の経過が順調となり、入院日数の短縮が図れることが明らかになりました。栄養状態は身体機能の回復にも影響があるため、リハビリテーションにも管理栄養士が参加するようになっています。
栄養面で大事なのは「バランスのよい食事」ですが、栄養素を目で見ることはできません。したがって一回の食事の中にどれくらい脂質や糖質、食物繊維といった栄養素が入っているのか、把握しにくいところがあります。そこで考えられているのがICT(情報通信技術)の活用です。

求められる情報共有のシステム

ICTを使うと手書きの食事記録より視覚的な把握がしやすいことから、既存の方法よりも栄養状態が改善できるのです。現状、栄養管理の現場で使われているICTは単なる記録媒体的な扱いで、専門性の高いソフトウェアばかりです。そのため、患者や高齢者と専門職が一緒に使えて、情報が共有できるシステムが求められています。情報共有がスムーズなら、対象者の食事記録をすぐ評価し、フィードバックできるようになります。結果的に管理栄養士の負担が減り、栄養管理の質の向上につながるのです。

栄養の過剰と不足が混在する現代

食の欧米化により生活習慣病になる人が増加した一方、近年では栄養不足に陥る人も増えています。生活習慣病を気にかけるあまり、食べ過ぎを懸念する高齢者が増えているからです。一般的に高齢者は少量でも満腹感を覚えやすく、それも相まって栄養不足になっています。一方、若年層の間ではダイエットが一般化したほか、スタイルのいい人ばかりをメディアで目にすることから、自分を太っていると錯覚する人が増えています。そのため成長期なのに十分な栄養素を摂取していない人が多く、特にカルシウムや鉄は不足しがちです。栄養の過剰と不足が混在する時代の中、あらゆる人が自分の体重だけでなく、栄養状態のセルフケアも行うことが大切になっています。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。

先生情報 / 大学情報

帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科 准教授 髙橋 寛子 先生

帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科 准教授 髙橋 寛子 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

栄養学、情報学

先生が目指すSDGs

メッセージ

自分が将来、どんな職業に就いたらいいのか、まだイメージできないかもしれません。実際、自分が心の底からやりたいことを見つけるのは、意外に難しいものです。
そういう人はまず、さまざまなことにチャレンジし、自分の好きなことを探してみることをお勧めします。どんな職業に就くにしても、基本的にはずっとそのことに携わっていくことになります。嫌いなことを続けるのは苦痛ですから、好きなことを仕事と結びつける方法を模索してください。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

帝京平成大学に関心を持ったあなたは

「実学の総合大学」、帝京平成大学。
首都圏の4つのキャンパスには、あなたの学びたい思いに応える医療からグローバルまで5学部18学科の学びがあり、約10,000人の学生が学んでいます。各キャンパスでは“実学”を徹底的に重視した教育や実践の場を用意。地域の医療や暮らしに関する拠点となる施設・環境を整え、学びに応じた実学教育を展開。学生は実習を積み重ね、キャリアに直結する実践能力を身につけます。