英語習得を目指した学習持続ができるようになる方法
語学習得についての課題解決を目指す
母語ではない言語である英語を、人はどのように習得するのでしょうか。英語に苦手意識がある、集中力がないといった人は、どうやって学習すればいいのでしょう。
英語を学ぶ上で、自分には英語のセンスがあるのか、勉強方法はこれでよいのかといった悩みや不安は、多くの人が抱えています。これらの課題の解決方法を多様な観点から探るのが、応用言語学です。この学問は、言語学だけでなく、教育学や心理学などにおよぶ学際的な分野で、人間の行動を捉えつつ、人が言語を習得するメカニズムや、やる気になる方法、その人にあった勉強法などを検証していきます。
心と行動のパターンを探る心理学も有効
言語習得には、継続が大切です。持続力や集中力がない、先延ばし癖があるといった人は、その人なりの考えや行動パターンがあります。そうした人の心や行動のパターンを探る学問である心理学を活用して、解決策を考えることができます。
例えば、静かな環境や適度に音がある環境、スマホやゲームの誘惑がない環境など、その人が集中しやすい空間をつくることも一つの方法です。また、「毎日30分は英語を勉強する」など、だれかに宣言することも有効です。言ったからには行動しないといけないという心理が働きます。
やる気が起きない人には、英語が話せる未来の姿をイメージしたり、夢や目標を考えたりしてもらいます。目的が明確になることで、人はモチベーションが上がります。
自然に子どもたちが意欲的になれる授業に
子どもが言葉を覚える過程を観察すると、発音や文字の形を、自分が知っている別の似たような音や形と関連付けて覚えようとしています。言葉を覚えるメカニズムを理解し、覚えるきっかけや手がかりをつくることで、成功体験を得て意欲を上げることになるかもしれません。人の心の動きは、行動と大きく関わっています。教育現場に、自然にやる気や行動を後押しする内容の授業があれば、子どもたちの意欲向上につながるでしょう。
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先生情報 / 大学情報
愛知教育大学 教育学部 人文社会科学系 外国語教育講座 教授 田口 達也 先生
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