海外留学のすすめ
世界は日本だけではない
若いうちに、海外留学を経験してほしいと思っています。もちろん金銭的なことや時間的なこと、煩雑な手続きなど、簡単にできることではありませんが、1カ月でもいいのです。海外に出て、当たり前のことですが、「日本が世界の中心ではない」「いろいろな人が世の中にいるんだ」と実感するだけで、視野がグンと広がり、新しい世界が見えてくるかもしれません。誰でも、初めて海外を訪れたときは最初は聞きとれない、話せないで大きなショックを受けるものです。もちろん、日本で真剣に英語の勉強をしていれば、ある程度は聞きとれたり話したりできますが、やはり英語のシャワーの中に入ると、思うようには聞きとれないし、まして思ったことを話すのは大変です。日本の中で、何不自由なく日本語を使って生活してきたのですから、自分の言葉が通じないというのは、大きな挫折になることでしょう。日本語で生活してきた人のほとんどが、カルチャーショックを受けるかもしれません。数カ月は苦しい時期が続くでしょうが、我慢して努力していれば、ある日聞きとれるようになっている自分に気づくはずです。
自分からどんどん外に出て行こう
英語を話せるようになりたい、自分の専門分野をもっと勉強したい、世界を見てみたい……。留学する理由はさまざまでしょうが、せっかく留学したのなら、ただ待っているだけ、部屋にこもっているだけでは英語は上達しません。自分から積極的にならなければ、周囲だって声をかけてはくれないものです。慣れない場所に来ているときに、日本人の友だちは本当にありがたいのですが、友だちに頼り過ぎてはいけません。ホームステイ先の家族と一緒に過ごしたり、大学の寮に入ったのであれば、世界中から集まった仲間たちと英語で交流するのも楽しいものです。英語に触れる時間を多くするほど、早く話せるようになるはずです。そうして半年もたてば、英語で楽しく話している自分と出会えるでしょう。
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先生情報 / 大学情報
国際教養大学 国際教養学部 EAP(英語集中プログラム) 准教授 長沼 奈絵子 先生
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