高齢者の「やりたい」をサポート 作業療法学生と取り組むスマホ講座

高齢者の「やりたい」をサポート 作業療法学生と取り組むスマホ講座

スマホで高齢者を孤独から救え!!

高齢者でスマホの扱いに慣れていない方は、コロナ禍で外出の機会が減ったことに伴い社会との断絶が生まれたと言われています。そんな高齢者に向けた支援として始まった「スマホ講座」では、まずスマホの基本的な用語を知らない人が多くいることや、地域の集まりでチャットツールを使うために渋々使う人もいるということがわかりました。そこで作業療法学科の学生と大学教員が、スマホの使い方をレクチャーする活動を始めました。当初は感染予防のため完全オンラインにて地域在住高齢者と大学生を繋いでの講座を行い、感染状況に合わせて対面の活動も併用するようになりました。

作業療法学生×高齢者の意義

当初は地域在住高齢者のスマホ操作の習熟度のみに焦点を当てていましたが、本活動を通して作業療法を学ぶ学生にとってのポジティブな影響についても検討されるようになりました。作業療法士の主な役割は、クライアント(患者)が病気や障害のためにできずにいる「やりたいこと」や「する必要があること」をできるようにサポートを行うことです。そのため、スマホ講座においても高齢者に「スマホを使ってやりたいこと」について一緒に話をしていくことが大学生にとっても有意義な活動となると推察されています。

スマホを使うことで「社会的」な健康を維持

世界保健機関(WHO)において、健康の定義は「身体的・精神的・社会的に良い状態」だとされています。この定義に照らし合わせると、スマホなどを使って人とつながることは「社会的な健康」に当てはまるでしょう。スマホ講座を通してできることが増えたという方も多く、80歳の方がInstagramを始めたというケースもありました。一方で、携帯会社で3Gサービスの廃止が進むことで、スマホでなくても構わなかった人も否応なく切り替えに迫られます。そうなると、より一層スマホをはじめとした機器や通話ツールを「使える人」と「使えない人」の間でギャップが深まっていくので、これまで以上に対策が必要とされるでしょう。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

帝京大学 福岡医療技術学部 作業療法学科 助教 古賀 昭彦 先生

帝京大学 福岡医療技術学部 作業療法学科 助教 古賀 昭彦 先生

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作業療法学

先生が目指すSDGs

メッセージ

高校で進路を考える際、当初は警察官など身体を使う仕事につくことを考えていました。それと同時に人の気持ちを考える心理学や哲学なども面白そうだなと思っていました。そんなとき、高校時代の先生から「あなたは人の話を聞けるし優しいから、医療や福祉に関する仕事もいいんじゃないか」とアドバイスを受けたことで今の道に興味を持つようになりました。先生や友人の何気ない一言によって思わぬ道がひらけることもあるので、周囲への相談も大切です。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

帝京大学に関心を持ったあなたは

帝京大学 福岡キャンパスは有明海に面した雄大な自然と最新設備が揃ったキャンパスです。理学療法、作業療法、看護、診療放射線、医療技術(救急救命・臨床工学)の5学科を擁する福岡医療技術学部では、現代の高度な医療に欠かせない知識や技術に加え、患者さんや他職種のスタッフへの想像力やコミュニケーション能力といったチーム医療に必要とされる素養を高めながら、大牟田市という歴史ある土地で官民一体となり、各自治体と連携しながらさまざまな取り組みを実施していくことで医療のプロとして地域に貢献できる人材を育成します。