変革=チャンスの時代を生きるために必要な力とは?
キャリアに自信が持てない若い世代に必要となる力
社会はものすごく速いスピードで変化しています。せっかく大学で学修したことも、数年で古くなってしまうこともあり、自分のキャリア形成に不安を持っている若い人も増えています。そこで注目されているのが、社会マネジメント力です。大学の学問は、とかく分野的であり研究的ですが、実社会は統合的であり実践的です。社会マネジメント力は、現実社会の課題を見極めて、解決案を考えだし、実際に社会を変えていく力のことです。これは一生使える能力です。
社会の課題解決を学ぶインターンシップ
例えば、ある町が「駅前商店街に若い世代を呼びたい」という課題を抱えているとしましょう。すぐに思いつくのは、カラオケ・映画館・古着屋など、その場で若者が楽しめる店舗や施設などのオープンです。しかし、それらはほかの町にもあります。では、どうしたら活性化できるのでしょうか。
これは、実際に大学が企業と組み、プロジェクト型インターンシップとして、学生たちが取り組んだ課題です。この課題に対して学生たちは、駅前がその町の入り口であると気づき、「その町全体の魅力をPR・体験する施設や案内」「町の名物メニューや特産品を試食できるスペース」「名所やイベント会場を巡るためのレンタサイクル」などを提案し、企業からも高評価を得ました。
社会マネジメント力で、誰もが活躍できる時代に
現在のデジタル・知識社会で必要とされる力は、1.社会学・経済学・工学・心理学・生物学など「今の社会を正しく理解するための基礎的学問」、2.AIや統計学など「課題を解決するための武器となるデータサイエンス」、3.経営・会計・マーケティングなど「仕組みとして解決するためのマネジメント力」です。これらを大学時代に学び始めることは、将来にわたって社会マネジメント力を身に付けていくことにつながります。現在の社会は課題も多く、それゆえ社会マネジメント力を使って社会を変えられるチャンスにあふれた時代ともいえるでしょう。
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先生情報 / 大学情報
帝塚山学院大学 リベラルアーツ学部 リベラルアーツ学科 教授 飛河 智生 先生
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