講義No.14528 看護学 教育

看護学生の学習をサポート ICT技術は何ができる?

看護学生の学習をサポート ICT技術は何ができる?

看護学生が学ぶことはたくさん!

看護学は習得必須な知識の幅が広く、学ぶべきこともまた多岐にわたります。そのため看護学生の授業やカリキュラムはとてもタイトです。近年は教科書や映像教材など学ぶためのコンテンツが豊富になり、学習ツールを使って自習で知識を補いやすくなりました。一方で、看護は人を対象とすることから、対面授業をどう充実させるかということは常に教員の課題です。そこで、看護学教育では「e-ラーニング」が積極的に取り入れられています。e-ラーニングは授業の基礎知識や復習などを動画や小テストなどで自習できます。よって、対面授業では患者さんに応用する思考をディスカッションを通して身につけることが可能になり、また繰り返し復習できることで、得た学びを定着することができるのです。

効果的な学習をめざせる「e-ラーニング」

看護学でe-ラーニングを取り入れることは、授業に出席する学生が、その授業のもととなる知識を満たして受講することになります。例えば授業である技術を学ぶ際に、その技術を習得するために必要な知識を事前にe-ラーニングで予習できることで、学生たちが手順や根拠を得た状態でスタートできるのです。生活リズムや得意・不得意など、学生によって勉強できる時間や学習効率は異なります。そういった学生個々の都合をカバーして、学びの達成度を学生自身が実感しやすいというメリットがあります。

必要なのは最新技術だけじゃない

技術が進化している現代において、看護学生の実習でICT技術を取り入れることはもはや必須になっています。最近では、本物の人間のように反応を示す高機能のモデル人形が技術演習の場で取り入れられています。しかし、一方で、看護は患者のケアという、生身の人間同士が、表情を交わしながら接する仕事です。医療の現場に最新機器が導入される現代だからこそ、看護の核ともいえる「人の心」を大切にする姿勢を身につけることが重要であると言えます。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

下関市立大学 看護学部 看護学科(2025年4月開設) 准教授 佐藤 亜紀 先生

下関市立大学 看護学部 看護学科(2025年4月開設) 准教授 佐藤 亜紀 先生

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成人看護学、救急看護

メッセージ

看護師といえば優しさが必要と思われがちですが、それだけではありません。例えば患者さんが「水がほしい」とナースコールを押したとして、看護師がすぐに水を持っていったらきっと患者さんは満足されるでしょう。しかし、本当の看護とは、「常に水が飲めるように整えること」ではないでしょうか。さらに、その患者さんに必要な水分量などを把握することも求められます。「患者さんの力になりたい」という優しさを原動力に、実際に何をすべきかを考える思考力と実践力を4年間で学ぶことが看護を大学で学ぶという意義です。

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「未来の、ひとつ先へ。自由で開かれた学びとともに。」
創立以来、本学は経済学部の単科大学として歩んできましたが、2024年4月にデータサイエンス学部を開設し、2025年4月には看護学部(仮称)を設置構想中で、3学部を有する総合大学に大きく生まれ変わろうとしています。多様な学問分野、人との出会い。総合大学としての強みを最大限生かしつつ、これからも社会課題の解決に貢献していきます。
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