長期にわたって利益を確保するのに必要な経営戦略
なぜ会社には経営戦略が必要なのか
あなたのお父さんやお母さんは会社に行っていますか。その会社は何を売っている会社か聞いたことがありますか。
会社とは、有形無形の商品をお客さんに買ってもらい、売っている値段から費用を引いた額を利益として成り立っています。
そのためには、お客さんの志向がどういうふうに変わっていくのか、また、競争相手がどのように追い付いてくるのかを考えなくてはいけません。
それも、10年、15年先の会社の健全性を見据えた上でないといけません。なぜなら、設備の問題があるからです。「ある機械を入れたけれども1年でお客さんの志向が変わってしまいました」というのでは、会社などあっという間につぶれてしまいます。1度機械を入れたら、5年や10年は使い続けなければいけません。人に関しても、1度雇ったら簡単には解雇できません。
このように、長期的に利益を確保し成長するためには、お客さんの志向やライバル会社の動向(これを環境と言います)を分析する必要があります。
経営戦略には分析と予測が重要
多角化した大規模な企業では、今すぐ利益につながらなくても、お金を使います。「3年後に商品になりそうなものの研究に20億円投入」「お客さんがわが社に抱くイメージをアップしてもらうために広告費を多く支出」「新製品の工場建設に3500億円投資」といった複数の判断をします。これを「資源配分」と言います。
長期にわたって多くの人が仕事をするためには、企業は、環境を分析・予測し、何が必要になるかを考え、そのための準備をしたり、特定分野に重点的に投資をしたり、人材を育てたり、どう運営計画を立てるかを考えます。このプラン全体が経営戦略です。
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