公認会計士は、世界を相手に活躍するニューヒーロー!

公認会計士は、世界を相手に活躍するニューヒーロー!

個人技ではなく、団体技

医師や弁護士の活躍を描くドラマは多いですが、公認会計士が脚光を浴びるストーリーは、あまり見かけません。個人技で魅せるスタープレーヤーではなく、チームプレーで成果を出すスタイルだからでしょうか。でも実は、公認会計士は世界を相手に渡り合える、スケールの大きな仕事なのです。

公認会計士の仕事

公認会計士には、「監査法人に入って監査をする」「会計事務所や税理士事務所に入って、顧客企業のために会計やコンサルティングをする」「一般企業に入って会計や経理をする」といった、大きく分けて3つの道があります。
監査とは、会社が健全な経営をしているかどうかを調べ、世間に公表することです。会社を身体にたとえると、精密検査を行う総合病院のような存在が監査法人です。一方、どうすれば効率よく健全な経営ができるかを考えたり、実践したりするのが、会計業務です。会社にとってお金は、身体を流れる血液のようなものです。常に血液をサラサラにして、健康を保つように仕向けるホームドクターのような存在が、個人事務所や一般企業で活躍する公認会計士なのです。
こう聞くと、あまり国際的に感じないかもしれません。しかし今、会計の世界にもグローバル化の波が押し寄せています。

国境なき公認会計士

会計とは、企業の姿を数字で表すことです。しかし、国ごとに商売のやり方があり、お金や物のとらえ方が違います。国境を越えてビジネスが行われている今、これではわかりにくいため、会計基準を世界で統一していく動きが進んでいます。
また、国際税務という分野も注目されています。企業は利益に応じて税金を払っています。取引が日本国内だけなら、税金は日本に納めますが、二国間で行うときは、どちらの国に支払えばいいのでしょうか。国によって税金制度は違い、複雑です。二重に取られたり、必要以上に加算されたりして、損をしないように対処するのが、国際税務の役割です。
多くの企業がグローバル展開するなか、それを支える公認会計士は、世界経済のキーパーソンと言えます。

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先生情報 / 大学情報

横浜市立大学 国際商学部 国際商学科 教授 高橋 隆幸 先生

横浜市立大学 国際商学部 国際商学科 教授 高橋 隆幸 先生

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会計学

メッセージ

自分は何がしたいのだろう、自分には何が向いているのだろうと、わからなくて進路を決めかねている人は多いですよね。でも、悩んでいるだけではもったいないですよ。文系だから、理系だからと自分を狭い枠に閉じ込めないで、少しでも興味があることから始めてみてはどうでしょうか。私が商学部を選び、会計のゼミに入ったことに深い理由はありませんでした。まさか、自分がその道の専門家として人を教える立場になろうとは思いもしませんでした。人生、何がきっかけになるかわからないものです。とにかく、行動してみてください。

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横浜市立大学は、「実践的な教養教育」を導入しています。高度な専門知識を教養教育を通じて身につけ、バランスのとれた人材育成を図る教育システムです。日本を代表する国際港湾都市に位置する大学として、世界に羽ばたく人材の輩出を目的に、国際感覚を養うさまざまな取り組みも充実しています。個々の可能性を最大限引き出すための厳しい教育プログラムを愛情を持って進めていきます。