頼られるスポーツトレーナーとは?

頼られるスポーツトレーナーとは?

大勢のスペシャリストが選手を支える

1人の選手を育てるためには、大勢のスペシャリストがかかわります。スポーツトレーナーだけでも、肉体を鍛える「フィジカルトレーナー」、医療面を担当する「メディカルトレーナー」、心のケアをする「メンタルトレーナー」、さらに最近では目の機能(スポーツビジョン)を鍛える「ビジュアルトレーナー」というようなものまであります。こういったさまざまなジャンルの専門家が集まり、お互いに支え合っているのです。

君のためなら一肌脱ごう!と言われる人になろう

トレーナーに必要な資質の一つは、「人間性」です。つまり、「あなたの教え子のためなら一肌脱ぎましょう」「君が言うなら選手に協力しよう」と、ほかのコーチやトレーナーから声をかけてもらえるような、日ごろの人間関係が大切なのです。選手にしても、「君のトレーナーは優秀だ」とほめられればうれしく感じ、トレーナーに対する信頼感が増すことでしょう。反対に、トレーナーが良好な人間関係を築けずに孤立していると、選手も孤立してしまいます。そうすると選手はトレーナーに不信感を抱き、実力を伸ばすことはできないでしょう。

効果的なトレーニングをするためには?

「あの人と同じトレーニングをしたのに私は効果が出なかった」という経験はありませんか。トレーニングを効果的に行うためには、目的を明確にすることが絶対条件です。つまり、「誰が?何をしたいのか?」ということを整理しておかないとトレーニング効果は上がりません。
「誰が?」とは、例えば、「年齢・性別・健康状態・体力状態・技術レベル・経験」といった項目からなる「個別性」のことです。そして「何をしたいのか?」というのは、例えば、「持久力が必要なのか瞬発力が必要なのか?」というようなスポーツ種目(ポジションの違いなども)の「特異性」のことを指します。これらが具体的であるほど、効果的なプログラムを作成することができます。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

関西医療大学 保健医療学部 ヘルスプロモーション整復学科 講師 相澤 慎太 先生

関西医療大学 保健医療学部 ヘルスプロモーション整復学科 講師 相澤 慎太 先生

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保健医療学、スポーツ科学

メッセージ

スポーツトレーナーをめざす人の中には、自らがスポーツ選手であったという人もいるでしょう。そこで努力したことや、スランプに苦しんだ経験は必ずトレーナーの仕事に生かされます。トレーナーは選手の近くにいる存在です。頼りにされ、信頼される人であってください。そのためには、嫌われることも覚悟で、「選手のためにムキになって怒る」必要があるときもあるかもしれません。スポーツが大好きで、熱いハートを持っている人にやってほしい。それがトレーナーです。

先生への質問

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関西医療大学では「看護師」「保健師」「助産師」「理学療法士」「作業療法士」「臨床検査技師」「はり師・きゅう師」「柔道整復師」の国家試験全員合格をめざし、2学部6学科の学生が同じキャンパスで学んでいます。学科の枠を超えた交流を通して、異なる職種・業種への理解が深まり、チーム医療に携わる者としての素地が培われます。『現役プロがプロを育てる大学』関西医療大学は、学生一人ひとりに目を配り、全員を高いレベルのプロに育て、様々な医療現場から高評価を得る人材育成を実現しています。