よりよい社会を創る活動「イノベーション」
新しい価値を生み出す「イノベーション」
「イノベーション」とは、革新や新しいことへ取り組んでいくことを意味し、現代社会における重要なキーワードと言えます。企業が社会から必要とされ続けるためには、常に新しい価値を創造し続けるイノベーションが必要です。そして、効果的なイノベーションのために企業はどうすればよいのかという問いは、経営学の大きなテーマです。
社会を支える企業組織
組織は、個人の限界を超えて、よりよい社会を作り上げていくための重要な仕組みです。しかし、組織だからこそ発生するさまざまな問題もあります。企業などの組織で人々の力を結集するためには経営戦略が重要です。いつでもこうすれば大丈夫という万能薬はありません。人の努力と活動を通じて進化していくことが経営戦略のテーマの面白いところ、難しいところです。企業の戦略的なイノベーションにより新しい価値が創造されることで、社会は支えられています。イノベーションの創造は、日本社会の活性化とよりよい未来の実現のためにも、重要な課題だと言えるでしょう。
新しい企業と社会の関係
イノベーションの創造に向けた活動はさまざまありますが、そのひとつのトレンドとして、「オープン・イノベーション」が注目されています。従来、企業の新製品やサービスの開発は自社中心に行ってきました。しかし、大きな企業であっても自社の資源だけでは、今日の社会の変化の早さや多様性などに対応していくことが難しくなっています。そこで、企業が自社の外部に存在する資源と積極的に連携していくことが重要になってきています。ITやバイオテクノロジーなどの分野では、特にその傾向が顕著だと言われており、企業と企業、大学、地域社会が連携しあいながら、多くの試みが行われてきています。この新しい変化の波は、外部との関係性の中で、従来の組織のあり方が変化することを意味します。イノベーションを考えることは、企業と社会の新しい関係を考えることにもつながっていきます。
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