ヨーロッパ、中南米にアフリカ スペイン語を学べば世界への扉が開く
多くの言語につながるスペイン語
20カ国以上で話されているスペイン語は、英語と肩を並べる世界の公用語です。スペインだけでなく、メキシコやアルゼンチンなどの中南米、カリブ海の国々、さらにアフリカの一部の国でも話されており、スペイン語の話者は世界で5億人以上といわれています。スペイン語はラテン語をルーツに持つ言語であり、同じルーツのイタリア語、ポルトガル語、フランス語、ルーマニア語などと似ている点が数多くあります。スペイン語話者とイタリア語話者で会話が成立するほど、スペイン語とイタリア語は似ているのです。つまり、スペイン語を学ぶことで、ほかの多くの言語の文法も理解できます。
日本語とスペイン語の意外な共通点
日本人にとってスペイン語は発音しやすい言語と言えます。その理由は、双方とも母音が5つだということです。日本語の母音「あ・い・う・え・お」に対して、スペイン語は「a・e・i・o・u(アエイオウ)」の5つなのです。ただ、文法については、英語と比べても定冠詞、不定冠詞の種類が多かったり、動詞の活用が独特だったり、男性名詞と女性名詞があったりと、異なる点も多いので、習得には日々の学習が大切です。
歴史と文化を知れば言葉はもっと身近に
スペインには17の自治州があり、公用語もスペイン語のほかに、ガリシア語、バスク語、カタルーニャ語など複数の言語があります。また、キリスト教文化だけでなく、ユダヤ教やイスラム教の文化、ギリシャ、ローマ、カルタゴの古代都市の文化など、さまざまな地域や時代の文化が流入して、スペイン独特の文化が形成されています。世界遺産が世界で3番目に多い国で、イスラム建築を代表するアルハンブラ宮殿、サグラダ・ファミリアをはじめとするアントニ・ガウディの建築など、歴史を感じさせる観光名所も数多く存在します。スペインの歴史と文化を知ることで、アフリカやラテンアメリカの歴史の理解も進み、スペイン語をより身近に感じられるようになるでしょう。
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先生情報 / 大学情報
帝京大学 外国語学部 外国語学科 スペイン語コース 講師 プラナス ナバロ イネス 先生
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