「作曲のかたち」を探っていこう
あなたも作曲家?
作曲家と言えば、ベートーヴェンのようなクラシック音楽の作曲家もいれば、ポップスやロックなどの近年のアーティストやボカロPも勿論曲作りをしていますし、彼らに楽曲提供をしている作曲家もいて、とても多様です。現代では、あなた自身も作曲家になれるかもしれません。
音を重ねたりフレーズを繰り返したりといった編集、また自分で作ったそれらの音を確認しながら音楽の形にしていく事がスマートフォンやタブレット、PCを使う中で大変やりやすくなりました。それによって作曲のスタート段階から直感的に作っていく事がやりやすくなり、これまで難しいと思われていた作曲にアクセスしやすくなっているのです。つまり「作曲のかたち」が広がったとも言えるでしょう。
「作曲のかたち」の広がり
現代では、作曲の作品形態も変化しています。クラシック音楽のようなアコースティックな楽器で演奏する作品は、楽譜の完成が作曲作業における最終形の一つでした。演奏者の解釈や多少の楽器の違いはあっても、作品を演奏によって再現することができたからです。
しかし、近年では自ら曲の音源の作成までを手がける事も多くなり、楽譜が作曲作業の最終形や仕事としての最終形ではない事も多くなってきました。
「作曲のかたち」の学び方
作曲へのアクセスはとても身近なものになりましたが、「作曲を進めるかたち」はとても多様になり、その多様なかたちの先の多様な作曲の正解を見つけていく道はとても深く、また面白いものがあります。そして何より「作曲作品のかたち」もとても多様です。
作曲を実践する場合、まずは作ってみたい「作曲作品のかたち」「音楽のかたち」はどんなかたちかを考えます。そして作っていく中で「こだわりたい事」を大事に育てていく作業をやっていきます。その中でこれまで先人達が作曲をする上で培ってきた学びや知見や理論はどのようなものがあるのかを探っていくのです。
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先生情報 / 大学情報
エリザベト音楽大学 音楽学部 音楽文化学科 准教授 川上 統 先生
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音楽学、音楽理論、情報科学、歴史学先生が目指すSDGs
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