学校にも会社にも観光地にも外国人 求められる異文化理解

学校にも会社にも観光地にも外国人 求められる異文化理解

看板は何カ国語?

日本の学校や地域社会に外国人が増えてきています。しかし、外国人への対応は場所によってばらつきがあります。例えば、ある地方都市の図書館の案内表記は日本語だけですが、成田空港には8カ国語の案内板があります。東京・上野周辺を調べてみると、大通りに複数の言語の看板が並ぶ一方で、細道には看板自体が多くありません。その細道に外国人が来ないからではありません。スマホで地図を見ながら移動する人が多いためです。実は、このように看板を気にするだけでも異文化理解は始まります。身近に多様な人々がいると知り、意識していくからです。

異文化を知りチャンスをつかもう

異文化について知り、互いの多様性を受け入れることは、チャンスを生み出す可能性があります。会社で商品開発をする場合に新しいアイデアが飛び出すかもしれませんし、現状を改善していくことにもつながります。
異文化理解のためのサインや商品名の調査では、おかしな表現も見つかります。北海道の女性用トイレでは、使い方についての英語が間違っていて、利用者が手書きで直していました。ドイツ語で「お通夜」を意味する言葉が自動車の商品名になっている例もあります。外国人が変わった日本語のTシャツを着ているのを見て、日本人が違和感やこっけいな感覚を持つのと同じ現象と言えます。

変わろうとする教育現場

異文化については英語の授業でも学べます。学習指導要領には、異文化理解を深める目標が掲げられています。ただ、文法など表面的な授業に留まっているのが課題とされています。今後は絵本などの教材開発が進んでいきますし、外国人の児童や保護者が増えると想定される中で、どのような授業をすればいいのか、あるいは、学校の対応はどうするのか、先生の育成についての研究もこれからです。世界はつながっています。異文化理解を深める必要性は高まっていくでしょう。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

秀明大学 英語情報マネジメント学部 英語情報マネジメント学科 教授 ガービー ベンティン 先生

秀明大学 英語情報マネジメント学部 英語情報マネジメント学科 教授 ガービー ベンティン 先生

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異文化コミュニケーション、外国語教育学

先生が目指すSDGs

メッセージ

「調べること」に関心を持ってください。得た知識で何ができるのかを考えるのです。大学受験のためだと思いがちな勉強も、いつか何かに使えるはずであり、使えるという意識を持つことが重要です。自分のためになると思って勉強すると、一歩深く踏み込んで考えるようになります。将来やりたいことが見えてくるかもしれません。例えば日中関係をみるときに、歴史で学んだことを意識するかどうかで理解の仕方が変わるでしょう。暗記だけではもったいないです。「調べる力」をぜひ育ててください。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

秀明大学に関心を持ったあなたは

秀明大学の英語情報マネジメントでは経営学士の学位を取得できます。会社で働く際に必要となる経営に関する学問を修めながら、実用的な英語やITのスキル・知識を学びます。さらに、5か月間のイギリス留学を通して異文化・多様性に触れグローバルマインドを磨きます。異国の地で衣食住を共にして同じ目標をもった仲間と努力することで、強い絆が築かれますので、普通のキャンパスライフでは得られない、一生の宝となる友を見つけることができます。