リーダーシップとは? 今の時代が求める組織のカタチ

時代や社会で異なる組織の姿
リーダーシップの形は、時代や社会の変化によって異なります。経済が成長していた時代の企業では、権威あるリーダーが組織を統率し、部下は決められた目標に向けて働くことが一般的でした。この効率重視の組織は、物を作れば売れる時代には適していました。
しかし、社会が成熟し、モノが溢れると、企業は付加価値を生み出す必要に迫られました。そこで注目されたのが「サーバントリーダーシップ」です。これは、リーダーが部下を支え、働きやすい環境を整え、チームの力を最大限に引き出すリーダーシップです。
いろいろある組織の形
1990年代以降、助け合いながら成長できる組織をめざし、新たなリーダーシップ理論が生まれました。その代表がサーバントリーダーシップです。さらに、「オーセンティックリーダーシップ」も注目されました。変化が激しく先行きが不透明なVUCAの時代では、自分の価値観や倫理観に基づいて行動することが重要になります。オーセンティックリーダーシップは、誠実さと一貫性を持ち、自分の信念に従って組織を導くスタイルです。リーダーが情熱を持って行動すれば、メンバーの共感を得て、強い組織が生まれます。
また、リーダーシップを特定の人に依存せず、組織全体で共有する「シェアードリーダーシップ」も広がっています。状況に応じて誰もがリーダーシップを発揮し、協力しながら組織を運営するスタイルで、柔軟で持続可能な組織づくりに役立ちます。
リーダーシップとは何か
さらに、少子化や環境問題などの課題が山積し、従来のリーダーシップでは対応が難しくなっています。そのため、組織の一人ひとりがリーダーシップを発揮することが求められています。今、必要なのは「貢献力」です。自分の強みを活かし、考え、行動することがリーダーシップにつながります。
組織のパフォーマンスが向上すれば、個人の幸福度も高まります。リーダーシップは、誰もが発揮できる力なのです。
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