心理学・行動科学 / 情報学・データサイエンス / 医用工学・生体工学
学ぶ意義
人間の判断・認識能力を上回るようなAIの出現やVR技術の発展により、これまで人間に依拠してきた知性や現実世界の認識のあり方自体が変わる時代になってきました。このような時代では、情報学は私たち人間の脳情報・心理情報により密接に関わることになり、双方の特性と可能性を深く理解することが情報学のさらなる発展に不可欠です。本専攻では、脳活動計測、心理実験、生体計測などを通じて人間についての理解を深め、人に優しい情報通信技術の開発に貢献していきます。
将来の展開
本専攻では、コンピュータ科学の基礎を学ぶと同時に、脳活動計測、心理実験、生体計測などの実践的な技法を通じて人間について理解を深め、脳情報学、心理情報学を修得します。情報通信技術の確かな基礎知識の上に、人間そのものや人間と情報技術のつながりについての専門知識と深い見識を身につけることにより、人に優しい未来の高度な情報通信技術の牽引者となることを期待しています。
こんな講義があります
【知覚情報処理】
トータルな情報システムを理解するためには、人間が情報を処理する過程についての理解が欠かせません。「画像処理」、「コンピュータグラフィックス」などでの学習の前提となる視覚系を始めとした人間の知覚情報処理について、幅広くかつ深く学びます。
【認知心理学】
人間に優しい情報システムをデザインするために、人間の特性を学ぶ必要があります。認知心理学は、情報処理的なアプローチで人間の知覚や記憶、学習のメカニズムを学習し、人間がどのように問題解決を行っているかを理解することで、人間に優しい情報システムのあり方を学びます。