講義No.03762 外国語学

使える英語を身につけるには?

使える英語を身につけるには?

グローバル社会で英語は不可欠

グローバル社会の国際共通語は英語です。日本でも英語は義務教育に組み込まれ、長い期間を費やして勉強されています。その必要性は年々高まるばかりで、英語を社内公用語にする日本企業が増えています。さてどうしたら使える英語を身につけることができるのでしょうか。

大量のインプットと少量のアウトプット

道具は使わなければ上手くなりません。英語も同じです。しかし、やみくもに勉強してもなかなか効果は上がりません。使える英語を身につけるコツは「大量の良質のインプット」と「少量のアウトプット」です。まず、レベルの合った英語の音声をたくさん聴き、文章を読んで、数多くの単語や例文に触れることです。そしてインプットした英語を使って、少しずつ自分で書いたり話したりしてみます。学校の授業以外で英語に触れる機会がなく、インプットもアウトプットも無理と思っていませんか? 今はパソコンや携帯電話があれば、インターネットでいつでもどこでも英語学習が可能です。お勧めは、無料の英語学習サイトやSNS(Social Networking Service)です。ネイティブスピーカー同士の英語での会話を、動画で見てインプットするのも、チャットやスカイプ(インターネット電話)でアウトプットするのも自由自在です。

コミュニケーション重視のアウトプット

チャットやスカイプを使えば、文章を書いたり、話したりしたことに対して、すぐに他者から反応やコメントをもらえます。それによって自分の英語の矯正をはかり、その積み重ねでレベルアップができるのです。初心者でも、英語が母国語でない人を相手に英語でコミュニケーションしたり、英語のネイティブスピーカーと日本人とで、お互いの母国語を教えあうのも、気後れしないので効果的です。間違っていても、相手から反応があるということは、伝わっているということになります。つまり英語として立派に通用しているのです。さらに、伝わるだけではない、正確な英語をめざして学習することが大切です。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

東京都立大学 人文社会学部 人間社会学科 准教授 神田 明延 先生

東京都立大学 人文社会学部 人間社会学科 准教授 神田 明延 先生

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外国語教育学、教育工学

メッセージ

世界の人々に自分のことや日本の文化を紹介することは、外国語習得にとても有効です。会話に自信がない人も臆することはありません。SNSサイトなど、さまざまなメディアを活用して、まずは書くことから始めてみてください。文字だけでも熱い議論を交わすことができます。
ただし、外国語を学ぶときにベースとなるのは母国語で論理的に考える能力です。日本語でうまく説明できないことは、当然外国語でも説明できません。日本語でしっかりコミュニケーションをとることも大事にしながら、言語学習に励んでください。

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東京都立大学は「大都市における人間社会の理想像の追求」を使命とし、東京都が設置している公立の総合大学です。人文社会学部、法学部、経済経営学部、理学部、都市環境学部、システムデザイン学部、健康福祉学部の7学部23学科で広範な学問領域を網羅。学部、領域を越え自由に学ぶカリキュラムやインターンシップなどの特色あるプログラムや、各分野の高度な専門教育が、充実した環境の中で受けられます。