ボランティアや地域実習は人を成長させ地域を活性化させる
能力やスキルを伸ばすボランティア活動
一般的にボランティアとは、他者や社会のために無償で自発的に行う活動のことを言います。しかし今はそういう側面に加え、ボランティアを通じた若者のキャリア教育が注目されています。
1990年頃から「サービスラーニング」という学習法が行われるようになりました。それは、活動だけでなく「振り返り」を行い、ボランティアを「学び」に変えるという手法です。例えば、震災のがれき処理のボランティアをした場合、単にその活動にとどまるだけでなく、そこから「なぜ、がれき処理は進まないのか?」と疑問を持つことで、法律を調べるなど学びに発展していくものです。
どうすれば能力が伸びるの?
人が能力を伸ばすきっかけは、主に3つあります。1つは、多様な価値観の人と協働すること。2つめに、発表などのアウトプットする機会があること。3つめは、身の丈を越えた経験をすることです。ボランティアには、これらすべての要素が含まれています。
例えば、コミュニケーション能力が低い人でも、ボランティアでは必ず「多様な価値観の人と協働する」場面に遭遇します。すると、必然的にコミュニケーションをとらなければいけなくなるため、活動を通して能力は上がるのです。また、リーダーシップを身につけたいなら、一度は何かのリーダーにならなければ身につきません。とにかくそのような状況に身を置くことが、成長につながるのです。実際に大学生が商店街活性化のためのイベントや地域活動を行い、スキルや能力を伸ばしています。
社会で必要とされる力を身につけておく
現在は、企業が求める人材のレベルは非常に高いと言われています。不況下で企業は社員教育にお金も時間もかけられない上、グローバル化により求められる能力が高度化してきているからです。そのような状況から見ても、ボランティアは人を成長させます。さらに地域をマネジメントする力と社会で即戦力となる知識を備えさせ、地域の活性化のために活躍する人材を育むのです。
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