世界で活躍するための4つの能力とは?
海外で活躍できるのは「仕事ができる人」
英語を学んで世界で活躍したいと考える人たちはたくさんいます。しかし例えば、会社に入ってから海外勤務を命ぜられるのは、「英語ができる人」ではなく、「仕事ができる人」であるということは、語学好きな人が見落としがちな点です。国際的に通用する人材、世界で仕事ができる人材とは、どんな環境でも仕事ができる力を持った人のことです。語学力以外に必要な能力はたくさんありますが、特に重要なスキルとして「国際教養」「異文化適応力」「コミュニケーション能力」「マネジメント能力」の4つが挙げられます。
多様な価値観を持った人と信頼関係を築けるか?
国際教養とは、日本を含む世界の歴史文化、政治経済などの幅広い知識です。どんなに頑張っても、自分の教養レベル、日本語能力以上のことは話せません。ですから、英語力を高めようと思ったら、まず、それをじゅうぶんにしのぐ教養や日本語力が必要です。異文化適応能力は、「この国の人はなぜこのような振る舞いをするのだろう」という疑問を持ち、相手を理解しようとする姿勢から養われます。外国人と仕事をするとき、日本人の常識で考えると腹が立つことも多いものです。寛容さを身につけ、相手の文化を勉強し、受け入れる姿勢も大切にしながら、自分の考え方を丁寧に説明して納得してもらう努力も必要です。慣れない現地の食事も食べられるなど、肉体的・精神的なタフさも必要でしょう。そして、そのような知識や適応力を駆使して、多様な価値観を持った人と信頼関係を築き、情報発信や交渉ができることが「広義のコミュニケーション能力」と言えるでしょう。
新たなアイデアを生み出すマネジメント力
さらにマネジメント能力も必要です。これは均一に管理するという意味ではなく、多様な考えを持った一人ひとりに創造力を発揮してもらえるような組織づくりです。構成員がみな同じ考えを持っているような組織からは新しいアイデアが出ません。自分と異なる意見を面白いと思える人が、よいチームワークを生み出せるのです。
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