経営学の理解を深めてくれる「ゲーム」がある
学びのスタイルはいろいろある
あなたは、「学ぶ」というと、授業を聴いたり、書籍を読む、あるいはタブレットやパソコンに向かって何かを調べて、そこから知識を身につけていくものというイメージでしょうか。それも重要ですが、その学びは知識の「受け手」としての学びが中心です。現代社会では、コンピュータやメディアからリアルタイムな情報が簡単に入ってきます。このリアルな情報を活用して生きていかないと、正確な知識が獲得できないことも多いです。大量の情報の洪水の中では、従来型の教育や学習方法だけでは、効率の良い学習ができなくなってきています。
例えば、現在ではシミュレーションゲームを利用した学習法が開発され、架空の会社を設立して、その中で会社内の各部署をうまく機能させ、収益を上げて会社の成績を向上させていく「ビジネスゲーム」が存在します。会社を取り巻く情報を把握しながら、仕入れや借入、請求など、いろいろな手段を講じて、売り上げや利益の向上という会社の目標を達成していくゲームです。
ゲームに対するモチベーション
このゲームを楽しむためには、使われる用語に対する理解が必要です。まだ社会に出ていない学生や生徒たちは、受発注や仕入、契約などの言葉を知ってはいてもそれが具体的にどう行われているのか、企業経営にどう影響するのかを本当のところはわかっていないでしょう。しかし、この部分を押さえないとゲームへのモチベーションが半減してしまいます。ゲームを楽しく進めていくためには、会社の経営について主体的に学んでおくことが重要です。
ゲームのゴールは?
知識を得てうまくゲームを進められるようになると、ビジネスの仕組みや裏側、背景まで見えてくるようになります。ゲームのゴールはこの時点だと言えるかもしれません。ゲームの開発者にも、よりリアルでおもしろいしかけを持つものを開発するよう求められています。
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先生情報 / 大学情報
太成学院大学 経営学部 現代ビジネス学科 教授(学部長) 福田 真規夫 先生
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先生への質問
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