
工学系統での、キミが大学でほんとうに学びたい学問の見つけ方

社会に役立つモノやシステムを創る「工学系統」
工学の歴史は古く、エジプトのピラミッド建設にも工学の知識が使われていました。工学の目的は、数学、物理学、化学などを活用し、社会に役立つモノやシステムを創ることです。その意味では世の中のありとあらゆるモノが工学と関わっています。
工学系統の学問分野はとても幅広く、機械、航空、電気、情報、建築、土木、化学、生物までも含まれます。まさに工学は、人工物で成り立っている現代社会の基盤を支える学問なのです。
今回は「機械の力の最前線」「建築が好き」「医療と工学」の3テーマで、学べる内容をみていきましょう。

機械の力の最前線

産業用ロボットやロケットなど、工学分野ではさまざまな機械の開発研究が行われています。ナノテクノロジーやAIの進歩など、新技術を用いた新たな挑戦が続けられています。私たちの暮らしはどう変わっていくのか? 最前線を見てみましょう。
振動を味方に!揺れを操る新技術
目に見えない微細な振動を制御する技術が、ナノスケールの観察や加工を可能にします。従来の技術とは逆転の発想で、機械工学と電子工学を組み合わせたメカトロニクスの視点から生まれた最先端研究の挑戦を紹介します。
推進工学の新しい挑戦
宇宙空間で人工衛星などを動かす際の仕組み「電気推進ロケットエンジン」。その仕組みと、「世界最小クラスの電気推進エンジン開発」の成功による、未来社会に向けた応用の可能性を解説します。
地図なしで動けるロボットの秘密
地図がなくても目的地へたどり着ける、人の「連想記憶」を模倣したAI技術があります。人の脳の仕組みを応用し、人と同じように環境に適応した移動技術を得たロボットが、社会に何をもたらしてくれるでしょうか。
建築が好き

何年もかけて完成する巨大な建築物や、私たちが暮らす家などについて研究するのが建築学です。技術の発達でデザインの自由度が増したり、歴史的な建造物の保全に取り組んだりと、幅広い研究が魅力です。建築が好きなら、要チェックです!
建築に新しい発想を!AIが支える構造の美
どんな建物も重力に逆らうことはできません。しかし、重力の流れをうまく利用して自由なデザインを実現することはできます。AIと力学が融合する最先端の建築設計、その知的な裏側をのぞいてみませんか?
出発点は「課題」から
「スタイリング」と「デザイン」、2つの違いがわかりますか。建物も、見た目が美しいだけではいけません。使う人や場所のことまで考えて、課題を見つけ、求められる空間をカタチにする――建築設計のあり方を教えます。
「団地」で文化的持続可能性を考える
戦後に建てられた京都の堀川団地は、現在の耐震基準を満たしていません。木造建築の伝統的な技術も取り入れられたこの貴重な建築物を、ただ壊すのではなく、文化を守りながら再生し、未来へと住み継ぐ挑戦が続けられています。
医療と工学

医療に貢献するのは、医学・歯学・薬学・看護学・医療技術などの学問分野だけではありません。医療に貢献する工学として、「医用工学・生体医工学」があります。医療材料や医療機器の開発研究など、未来の医療を変えるかもしれない研究がたくさんあります!
体に溶ける金属
強さを保ちながら、やがて体内で安全に分解される新しい医療材料があったなら……。患者にも医療従事者にも再手術の負担を減らす、「溶ける金属」の仕組みと新しいデバイス開発研究を解説します。
職人技はいらない?誰でも使える医療機器
これまで人工心肺装置の操作は、臨床工学技士の高い集中力と高度な専門技術に依存してきました。その仕組みを変え、誰でも安全に扱えて、患者の体にも優しい人工心肺装置開発の挑戦を紹介します。
人工筋肉ができること!
ゴムのように伸び縮みする人工筋肉は、軽くてパワフル!しかし刺激や摩擦に弱く、壊れやすい欠点がありました。欠点を克服した新素材とは? その可能性に、注目が集まっています。
興味がわいたら、学問分野から進路研究してみよう
夢ナビ講義を読んで、興味が湧いてきたら、この系統で学べる学問分野からさらに進路研究をしてみよう。関連する学部名も参考に、大学パンフも取り寄せてみて、具体的な大学や学部ではどんなことが学べるのか調べてみましょう。
機械工学
・ものづくりの基礎を支える技術や理論を学ぶ
・研究対象のスケールも種類も多種多彩
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
機械工学科、機械システム工学科、ロボティクス学科
航空・宇宙工学
・空と宇宙を舞台に描く壮大な夢とロマン
・「速くて、安全で、環境にやさしい」をめざす
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
航空宇宙工学科
医用工学・生体工学
・工学的な側面から医療に貢献する「医用工学」
・生体の機能や構造を工学に応用する「生体工学」
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
医療技術学部、臨床工学科、医用工学科
電気・電子工学
・電気をめぐる新しい技術を開発する「電気工学」
・コンピュータや通信技術を支える「電子工学」
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
電気電子工学科、電子情報工学科、電気電子情報工学科、電気工学科、電気電子システム工学科、電子システム工学科
通信・情報工学
・情報化社会の要、通信技術の進歩をめざす
・情報とは何か、情報をどう生かすかを学ぶ
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
情報学部、情報科学部、情報工学部、電子情報工学科、情報システム学科
建築学
・どの時代にも、どの地域にも「建築」はあった
・デザインだけではない、建築学の学び
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
建築学科、建築デザイン学科、建築・デザイン学科、建築・環境デザイン学科
土木・環境工学
・生活基盤・ライフラインを造り・支える「土木工学」
・自然環境と人間の暮らしの調和を考える「環境工学」
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
土木工学科、環境デザイン学科、環境科学科、建築・環境デザイン学科、社会環境工学科
材料工学
・材料の研究開発はものづくりの原点
・可能性を秘めた新材料で社会を変えていく
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
マテリアル工学科
応用物理学
・物理学の知識を実用に生かす
・未来を切り開くための技術を開発する
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
物理工学科、応用物理学科
応用化学
・化学の知識で、新しい素材や物質をつくる
・新素材の開発から環境保全にも取り組む
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
応用化学科
生物工学
・産業や医学・薬学へ生物学の知識の応用をめざす
・遺伝子や細胞の謎を解明し、新技術を開発する
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
生命科学科、化学生命工学科、生物工学科、生命工学科
資源・エネルギー工学
・資源の開発と有効利用を考える「資源工学」
・将来のエネルギーを探究する「エネルギー工学」
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
工学部、理工学部
経営工学
・工学的な手法で経営の問題を解決する
・さまざまな角度から経営をサポートする
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
経営システム工学科
船舶・海洋工学
・船と海に関わるさまざまな知識を学ぶ
・「船舶系」「海上海洋系」「環境系」で学ぶ内容
【この学問分野が学べる主な学部や学科】
海事システム工学科、海洋システム工学科、海洋資源科学科、海洋政策科学科、海洋理工学科
ほかの学問系統も見てみよう!続々公開中!
