美と健康はおいしい食事と規則正しい生活リズムから
「美肌」は毎日の食事から
憧れの美肌を手に入れようと、洗顔や化粧水に気を使っている人もいることでしょう。しかし皮膚のケアで肌の調子を維持できるのは実は3割で、残りの7割は食事が関係しているのです。
肌のためには午後7時頃までに夕食を摂り、午後10時には眠りに就く生活が理想です。なぜなら午後10時から午前2時の間が、細胞の生成を助ける成長ホルモンが盛んに分泌される時間帯だからです。規則正しい生活を守り、各種のホルモン分泌のバランスを崩さないようにしましょう。
健康な身体で集中力アップ
もちろん肌だけではなく、健康を維持するためにも食事は重要です。特に朝食は眠っている間に下がった体温を上げて、身体の1日のリズムを整えます。すると免疫力が上がって風邪をひきにくくなり、脳内の血流も増えて集中力がアップするのです。
しかし食事はただ摂ればよいというものではありません。好きだからと同じものばかりを食べたり、濃い味の外食が続いたり、ダイエットだからとじゅうぶんな量を食べなかったりすると、栄養バランスが崩れ健康を損ねてしまいます。いろいろなものを朝昼晩の決まった時間帯に、家族や友だちと会話を楽しみながら食べるようにしたいものです。目安として、一食の中に赤白黄緑黒の5色がそろうと、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルのバランスが取れると言われています。
おいしさが長続きの秘訣
とはいえ、食事自体がおいしくなければこの試みは長続きしないでしょう。食の専門家である「管理栄養士」は、おいしくてバランスの取れた食事の指導を行う人材として、学校や病院、企業などで活躍しています。管理栄養士になるには、例えば味噌汁をつくるにしても、どんな食材を使い、どのくらい煮るかなど、どのような調理法でつくればおいしく感じるのかを科学的、実践的に身につける必要があります。
また食事には文化も影響しています。おいしさの感じ方は国や地域、家庭の中で育まれるのです。これらも含めて、管理栄養士には知識と技術が求められています。
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先生情報 / 大学情報
名古屋葵大学 ※2025年4月 名古屋女子大学より名称変更 共学化(構想中) 健康科学部 健康栄養学科 教授 片山 直美 先生
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