勝ちをつかむ空手のパフォーマンスとコーチングとは

世界に誇る日本の伝統武道
日本伝統の武道である空手道は、14世紀に現在の沖縄県で発祥し、組手(試合)と形(演武)の2つに分かれます。2020年の東京オリンピックの正式種目になり、日本はメダル獲得数で1位になりました。優れた競技結果に比べて空手の研究はというと、1960~90年代に盛んになりましたが、現在では数が限られています。歴史や生理学に関する研究が大半で、試合の勝敗に関するパフォーマンスについての研究報告は少ないのが現状です。
勝てるパフォーマンスを分析
2010年代から、動画投稿サイトなどで空手の試合が数多く見られるようになり、試合の技術の分析や研究も行いやすくなりました。組手の場合、突きより蹴りの方が高得点になりますが、試合では、突きの方が出しやすく、体力の消耗も少ないため、勝ちにつながる攻撃の基本となります。試合で勝つ選手の特徴として、「突きを多用して得点を確保し、相手と同点または上回ったところで蹴りを出している」「無得点の技を少なくし確実に得点に結びつける」などの傾向があることが判明しています。このように勝ちにつながるパフォーマンスについて研究が続いています。
採点競技に必要なメンタルコーチングとは
スポーツ選手にとって勝利は一番の目的であり、パフォーマンスの向上は必須です。それと同時に、選手とコーチのコミュニケーションも大切です。コーチは普段の稽古から選手と丁寧に対話をすることで選手の自発的な気づきを引き出します。さらにヒアリングやアンケートを通して選手とコーチの意識内容を分析することも重要な情報源となります。こうしたコーチングの研究だけでなく、選手がスランプに陥ったり、モチベーションが低くなったときのメンタルケアについても研究が進められています。フィギュアスケートや体操などの同じ採点競技とは共通点も多いと考えられ、他競技へも広がるような空手研究の発展が望まれます。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。
先生情報 / 大学情報

![選択:[SDGsアイコン目標5]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-5-active.png )