体がストレスを受けない動きとは? 無理をしない運動を探究する

体がストレスを受けない動きとは? 無理をしない運動を探究する

スポーツ選手も高齢者も

運動や日常での動作によって体が受けるストレスを調べる研究が進んでいます。目的は、体や心の状態を整えるコンディショニング、けがの予防や治療に加え、体本来の動きを考えてスポーツなどのパフォーマンス向上に生かすことです。
そう聞くと、対象はトップアスリートたちとイメージするかもしれませんが、研究は子どもや高齢者、障害のある人など一般の人も含み、スポーツ経験の有無にもとらわれません。個々の関節の動き方とその組み合わせ、関節を動かす際はどれだけの筋力が必要か、など多様な情報を読み解き、実践につなげていきます。

「この痛みはなぜ」を解明

人は普段、あまり意識せずにさまざまな動きをしています。その結果、どこかに痛みを感じたり、けがをしたりということも起こります。そこで、体の動きを探究する理学療法を取り入れ、「なぜ痛いか」「なぜけがをしたのか」を科学的に説明し、今後予防するにはどうすればいいかを共有します。
生理学にのっとった動きをすると、関節の動く範囲(可動域)が広がる、運動抵抗が下がってこれまで100の力でやっていたことが50~70の力でできるようになる、といったメリットが生まれます。効果はすぐに表れるため、体のコンディショニングを続けていくモチベーションにもなるでしょう。

空手の型は体にいい?

リハビリやトレーニングに有効な動きの知識を取り入れて、新しい体操を生み出す取り組みもあります。注目されたのが、動きのバリエーションが豊富な空手の形でした。そのバランスの取れた多様な動きを生かすことができて、さらに型が決まると「かっこいい」「気分がいい」といったメンタル面での効果も期待されます。
今後は体操のメニューを組み立てて実践し、検証を繰り返していく計画が立てられています。成果が確認されれば、長く続けられる運動として発信されていくでしょう。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

目白大学 保健医療学部 理学療法学科 教授 工藤 裕仁 先生

目白大学 保健医療学部 理学療法学科 教授 工藤 裕仁 先生

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スポーツ医科学、応用健康科学

先生が目指すSDGs

メッセージ

骨折や病気などの治療の後、日常生活に戻るための動きを整えていくのが理学療法士です。人の体の動きについては、まだわからないことがたくさんあり、それを見つけ出していくのは楽しい活動です。趣味や部活で運動をするなら、体を動かすことに関して、ちょっと気になったこと、不思議に思ったことは忘れないようにしてください。それを理解するために、理学療法が役立つことも多いと思います。知識が身につけば、SNSなどで流れてくる健康情報の真偽も見極められるようになります。

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育てて送り出す―。本学はこの社会的使命を掲げ、多様に変化する現代社会を生き抜く人材育成を行っています。目白大学は平成6(1994)年の創設以来、社会の幅広い学究的要請に応える学問探求の場を提供しつつ、学部学科を増設し発展してきました。文系6学部を新宿キャンパス、医療・看護系の2学部をさいたま岩槻キャンパスに設置し、あわせて8学部16学科に約5,600余名が学んでいます。いずれのキャンパスも、豊かな緑と充実した施設設備で教育環境を整え、ひたむきな向学心と若い感性を育んでいます。