一瞬で決まるオークションがある? 広告などの価格を決める方法
一瞬で決まるオークションがある?
Googleで検索をすると、検索結果のほかに広告が表示されます。このとき、ユーザーに見えないところで広告のオークションが行われており、表示される内容が一瞬で決まっています。オークション結果を導き出すのはコンピュータです。検索する言葉の組み合わせに応じて広告の候補が挙げられ、企業が検索ワードごとに事前に入札した価格などを比べて表示を決めています。
電波も取引できるオークション
オークションはインターネットなど生活のあらゆる場面に活用されており、ときにはスマートフォンの電波利用権も取引されています。電波の利用権は、価格予想や適切な価格設定が容易にはできないため、市場で売り買いすることが難しいもののひとつです。そのため日本以外のOECD加盟国の多くは、企業が使用できる電波の利用権をオークションで売っています。電波のオークションは経済学でも注目されており、2020年にはオークションの制度設計に貢献した研究者がノーベル経済学賞を受賞しました。
状況に応じたオークション方法
オークションでは目的や場面に応じて方法を使い分けています。例えばGoogleの広告オークションは一瞬で結果を決めなければいけません。購入希望者が少しずつ値段をつり上げていく「公開型オークション」ではうまくいかないため、一斉に入札して結果を出す「封印型オークション」が適しています。
場面によっては公開型オークションにも利点があります。参加者はほかの人がつけた値段を知ることができるため、自分の情報を更新しながら入札することが可能です。そのため経済学では、封印型よりも公開型の方が入札者は失敗しにくいと分析されています。石油採掘権など貯蔵量が不明なものを取引するときも、他者の調査結果を参考にできる公開型が向いています。ただし公開型はライバルに自分の持つ情報がばれてしまうことがリスクです。そのため情報を共有したくない入札者には封印型オークションが好まれるのです。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。
先生情報 / 大学情報
明治学院大学 経済学部 経済学科 准教授 岡本 実哲 先生
興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!
経済学先生が目指すSDGs
先生への質問
- 先生の学問へのきっかけは?