データを分析してスポーツをデザインしよう! スポーツデータの分析

データを分析してスポーツをデザインしよう! スポーツデータの分析

ICT技術とデータを駆使してスポーツを見る

動画や数値データを分析し、野球やサッカー、弓道など、さまざまなスポーツの上達方法を探る研究が行われています。
アマチュアの野球選手の技術向上を目指した事例があります。上達方法を探るには、現状の課題を見つけます。まず選手の動きを動画に撮り、プログラミング言語Python(パイソン)で組んだシステムに読み込ませます。すると関節や目線などの座標がどう移り変わっていくのかを追跡することができます。この「トラッキング」という手法で分析した結果、例えば、あるバッターは打ちに行く際に目線が下がり、ボールの下でバットを振ってしまうという癖が明らかになりました。

上級者との比較

上手な選手から上達のヒントを得るために、世界で活躍する選手の動画をトラッキングして分析してみました。その選手はボールを打つ時もほとんど目線の高さが変わっておらず、膝と腰が地面と平行に動いていることが分かりました。そこで課題を抱えていた選手に対して、あらかじめ膝を少し曲げ、目線を地面と平行に動かすよう指導が行われました。その結果、これまでは打ち上げてしまうことが多かったボールにバットがしっかり当たるようになり、長打が増えたのです。このようにスポーツデータを分析することで、より選手個人に特化したオーダーメイドの練習を提案しやすくなります。

動画分析の可能性

動画分析のメリットは、直接会うことが難しい選手や、引退した選手の現役時代の動きも分析できる点です。また、選手に会って計測する際も、体にセンサー類を付ける必要がありません。スマートフォンやタブレットといった身近な道具を使って動画を撮影するだけで、分析に必要な材料をそろえられるからです。
ただし高度な解析をしようとするとAIで動作解析をする高価なソフトウェアが求められるほか、プログラミングの専門知識が必要になります。そこで、データサイエンスの専門知識がない一般の人でも使いやすいスポーツデータ分析アプリを作ろうと、研究が行われています。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

湘南工科大学 情報学部 情報学科 情報工学専攻 教授 鈴木 誠 先生

湘南工科大学 情報学部 情報学科 情報工学専攻 教授 鈴木 誠 先生

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知能情報学、統計科学

メッセージ

私の好きな言葉に「念ずれば花ひらく」というものがあります。強い思いを持って一生懸命に努力を続ければ、道が開けて目標を達成できるという意味です。続けているうちには挫折もあるかもしれませんが、失敗から学べることは多いので、諦めないでほしいです。また、人との出会いも刺激になるでしょう。私自身も先生や学生、野球部の監督や仲間など、さまざまな人との出会いがあったからこそ研究テーマを発見できました。一つのことに取り組み続ければ、その先には思いがけない出会いがあります。継続と出会いをぜひ大切にしてください。

湘南工科大学に関心を持ったあなたは

湘南工科大学は「社会に貢献する技術者の育成」を大学のミッションに掲げる、1963年創立の工科系大学です。充実したICT環境と設備を備えた、湘南の自然豊かなキャンパスで、工科大学ならではの専門知識と実践的技術を身につけることができます。多くの授業でアクティブラーニングを取り入れており、学生が主体的に授業に参加し、実践を繰り返すことで理解を深めながら成長していく学修スタイルが特徴。また、少人数の担任制度や、きめ細かい就職支援などの各種制度により一人ひとりを手厚くサポートしています。