講義No.16095 看護学

訪問看護師は伴奏者 「自分らしく生きる」を支える在宅看護の魅力

訪問看護師は伴奏者 「自分らしく生きる」を支える在宅看護の魅力

一人ひとりの暮らしに寄り添う在宅看護

在宅看護の対象者は、小児から高齢者まで幅広く、がんや難病、認知症、障がいなど多様な健康課題を抱えています。病院では複数の患者を同時に看護しますが、在宅看護は目の前の一人に全力で向き合い看護します。同じ病気でも、住環境や家族構成など、日々の暮らしは一人ひとり異なるため、その人の生活状況に応じた関わりと支援が求められます。こうした特徴から、在宅看護は看護師が生活の場に赴き、本人や家族の歩みにそっと寄り添い共に歩む「伴走」の役割であり、訪問看護師は、専門的な知識と技術でその人らしい生活を支える人生の「伴奏者」なのです。医療と生活の双方を支える在宅看護は、これからの社会において一層重要性を増す分野です。

「自分らしく生きる」を最期まで支える在宅看護

在宅看護では、人生の最期をどこで迎えたいのかという問いに向き合うことがあります。ある患者が病状の悪化で救急搬送され入院しましたが、本人と家族の希望により、医師や訪問看護師の支えを受けて自宅へ戻ることになりました。帰宅してまもなくのこと、呼びかけに応じて目を開き、静かに息を吐きながら「家だ……」と穏やかな笑みを浮かべたその一言が最期の言葉となりました。医療体制が限られる自宅であっても、住み慣れた環境や家族と過ごす時間がその人らしい最期につながります。在宅看護は、生き方や最期のあり方に寄り添う看護です。

これからの在宅看護を支える人材づくり

在宅看護の需要の高まりに伴い、人材の育成が重要な課題となっています。これまでは病院で経験を経て訪問看護に進むケースが一般的でしたが、近年では新卒で訪問看護を志す人も増えています。そのため、学生のうちから在宅看護について体系的に学び、実際の現場についても理解を深める教育の充実が求められます。在宅看護のニーズが拡大する中、患者の生活や家族関係を含めて支える力はますます重要となっています。時代に即した看護を社会に定着させるためにも、在宅看護の教育の充実が大きな鍵を握っています。

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先生情報 / 大学情報

SBC東京医療大学 健康科学部 看護学科 講師 諏訪免 典子 先生

SBC東京医療大学 健康科学部 看護学科 講師 諏訪免 典子 先生

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地域・在宅看護学

メッセージ

ナイチンゲールの伝記を手に取ってみてください。そこには「誰かのために尽くす」だけではない、現代を生きるヒントが詰まっています。看護は「人間関係の科学であり、実践のアート」です。人と人との関係で成り立つ仕事だからこそ、日頃から様々な人と関わり相手の気持ちを考えてみてください。
大切なのは「もし自分だったら?」という問い。その「想像力」が、暮らしを支える新しいケアの創造へと繋がります。病院だけではない、街全体があなたの活躍する場です。看護というクリエイティブな世界への第一歩を一緒に踏み出しましょう。

SBC東京医療大学に関心を持ったあなたは

SBC東京医療大学のある新浦安駅は舞浜駅まで4分、東京駅まで20分の場所にあり、学食からは東京湾が一望できます。各学科で国家資格+αの資格が取得でき、4年間で医療のスペシャリストを目指します。すべての資格で手厚いサポート体制があり、補講や面談、模擬試験など、その結果は高い合格率に現れています。
2024年度入学生より学納金は4年間で580万円となり看護師、理学療法士、柔道整復師を養成する私立大学の中でも低い学納金となりました。複数の資格を取得する場合も、授業料の増額は一切ありません。