講義No.15531 外国語学

間違っても大丈夫! 積極的に英語で考えを伝えよう

間違っても大丈夫! 積極的に英語で考えを伝えよう

安心して英語を学べる環境づくり

グローバルな舞台で活躍するためには、語学力に加えて、自分の考えを相手にしっかり伝えるコミュニケーション力が求められます。ところが日本では、間違いを恐れて積極的に会話に参加できないという学生が少なくありません。これは、英語が苦手な学生に、より顕著にみられる傾向です。積極的に意見を言わない姿勢には、空気を読むという日本特有の「察する文化」の影響もあると考えられますが、海外でははっきり主張しないと意見がないととらえられてしまいます。
学生が英語に対するモチベーションを高めて、完璧でなくてもまず伝えることの大切さを学べるように、「間違えてもよい」と学生が安心できる英語教育の環境づくりが進められています。

創作英語劇で自信を育む

その一つが英語の授業での創作英語劇の取り組みです。学生はグループごとに、大まかな設定をもとにストーリーを考え、登場人物を作り上げ、英語のセリフも自分たちで考えていきます。このプロセスは英作文力を高めるだけでなく、仲間と協力して一つの作品を完成させる「協働学習」の力も養います。役割分担をしながら、お互いの苦手な部分を補い合い、全員が欠かせない役を担うことで責任感が生まれます。責任感はモチベーションにもつながります。こうしたグループワークの経験が、英語は苦手でも英語劇を作り上げて発表できたという自信になるのです。授業後の学生へのアンケート調査でも、グループで乗り越えたという達成感など高い評価が得られています。

グローバルに活躍するために

創作英語劇は、学生が海外へ飛び出していくための最初のステップにすぎません。英語劇を通して自信をつけ、世界に目を向け、自ら海外への道を切り開いていく学生もいれば、うまく発表できたとしても、英語に積極的になれず、海外に行くことをためらう学生もいます。こうした学生たちの違いを明らかにし、より多くの学生が海外への一歩を踏み出せるように、英語学習の新たな方法を開発することも英語教育の目標の一つとされています。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

東北文化学園大学 経営法学部 経営法学科 准教授 増井 三千代 先生

東北文化学園大学 経営法学部 経営法学科 准教授 増井 三千代 先生

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英語教育学

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メッセージ

海外に興味はあるけれど、英語が苦手だからと諦めていませんか。留学は英語が得意な人が行くものだと思っている人は多いようですが、そんなことはありません。英語が苦手でも世界とつながることはできます。実際に世界を見るという経験は、将来の夢がまだ見つかっていない人にとって、いろいろなヒントを与えてくれるでしょう。すでに具体的な進路を決めている人にとっても、視野を広げてくれるものとなるはずです。もし留学の機会があれば、ぜひ積極的に活用して海外に行ってみてほしいです。

東北文化学園大学に関心を持ったあなたは

東北文化学園大学は、仙台・国見の丘にキャンパスを持ち、医療・福祉・社会・経済・工学・情報の幅広い学びができる総合大学です。医療福祉学部では理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士、看護師、保健師。現代社会学部では社会福祉士、精神保健福祉士をめざせます。経営法学部では国家公務員、地方公務員、税理士。工学部では、臨床工学技士、応用情報技術者試験、ネットワークスペシャリスト試験、建築士(一級・二級)、インテリアコーディネーターなどプロフェッショナルなライセンス取得で輝く未来をめざせます。