調査研究で見えてきた、重度・重複障害児と教師のかかわり方とは

特別支援教育とは
視覚や聴覚に障害がある、車椅子を利用しているなど、さまざまな障害のある子どもたちがいます。その子どもたちの能力を引きだし、生活や学習上の困りごとを改善するために適切な指導と必要な支援を行うのが特別支援教育です。子どもたちの障害の程度はさまざまで、重い障害や複数の障害がある子どもたちもいます。その中で、人工呼吸器やたんの吸引、経管栄養といった医療的ケアが長期的に必要で、寝たきりまたは座った姿勢までは取れる状態の子どもたちは「超重症児」と定義されています。
超重症児に何ができるのか
超重症児の多くが在籍する学校が、特別支援学校です。超重症児の中には、目覚めているのか眠っているのかの判別も難しい子どももいます。特別支援学校の教師たちは、どのようにして超重症児に向き合い、その結果どのような成果が得られているのか、アンケート調査が行われました。全国530校の特別支援学校の中で超重症児のいる171校から回答が得られ、そのうち目覚めているのか眠っているのかの判別が困難な子どもに関する回答が58件ありました。
アンケート調査で見えてきたこと
超重症児に対し、どのように働きかけても反応が得られず、悩む教師もいます。しかし、子どもは何らかの反応を示すはずだと教師は考え、働きかけを行いながら懸命に観察を続けています。そして、「手、足、身体の動きが大きくなったと感じるようになった」「触れられた部位を意識して、肩や股関節の力を抜くことができるようになった」「ハーモニカ演奏の時は、心拍数が安定し心地良い状態で学習していることを推察することができた」など、子どもたちの肯定的な変化や成長を見いだした教師は、担任2年目以降のほうが多いことがわかりました。長期的なかかわりによって、教師が子どもたちに良い影響を与えているのか、教師の観察力が磨かれるのかは、まだわかりません。しかし、教師たちは超重症児とのかかわりを通じて、特別支援教育において何が重要であるかに気づき始めています。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。
先生情報 / 大学情報

![選択:[SDGsアイコン目標3]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-3-active.png )
![選択:[SDGsアイコン目標4]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-4-active.png )
![選択:[SDGsアイコン目標10]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-10-active.png )

