通信技術の進歩:多くの人々の貢献で、つながる世界を実現

世界の通信をリードしていた21世紀初頭の日本
今では意外に思うかもしれませんが、2000年頃の日本の通信インフラは世界トップレベルでした。高速インターネット網が全国に整備され、通信速度や普及率は世界をリードしていました。携帯電話も急速に普及し、多くのメーカーから多彩な端末が発売されていました。
さらに、日本では次世代通信の将来像を描く活動も活発に行われていました。2003年にmITFが発表した「Flying Carpet」では、まだスマートフォンやクラウドという言葉が一般的でなかった時代に、将来の端末が高性能ディスプレイ、GPS、カメラ、各種センサを備え、巨大なサーバと連携して多様なマルチメディアサービスを提供する社会が予測されていました。現在のスマートフォン社会を先取りしたようなビジョンだったのです。
標準化が世界のどこでもつながる通信を実現
その後、携帯通信システムでは世界共通の「標準化」と呼ばれる仕組みが発展しました。標準化とは、通信方式のルールを決め、それを各社が守って開発することです。これにより、国ごとに異なる仕組みではなく、世界中で共通に利用できる機器やサービスが実現しました。
一方で市場規模は巨大化し、iPhoneのような高性能スマートフォンを開発できる企業が世界市場をリードする時代となりました。しかしその結果、かつては一部の専門家しか扱えなかった高度な通信機器が、一般の人々でも手に入れられる価格で利用できるようになったのです。
各種の取り組みで地域貢献できるような例も
現在では、光ファイバや携帯通信網が社会を支え、IoT(モノのインターネット)と呼ばれる技術も広く活用されています。IoTでは、温度や水位など実世界の情報をセンサで集め、ネットワークを通じて活用します。例えば河川の水位を常時監視し、非常時には水門を遠隔操作する仕組みも実用化されています。これにより、豪雨時に人が危険を冒して現場で作業する必要が減り、地域の安全向上に役立っています。
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福岡女学院大学 情報工学部(仮称・2028年4月設置構想中) 教授 大橋 正良 先生
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