「空飛ぶ基地局」から水上ドローンまで 電波が社会を変える!

電波がないと社会は成り立たない
電波は目に見えませんが、現代の便利な生活の影の立役者です。日本の電波法では3THz以下の電磁波を電波と呼んでおり、用途によって周波数帯が割り当てられています。テレビやラジオの放送、スマートフォンなどの情報通信、Bluetooth、Wi-Fiのほか、電波がモノに当たって反射する性質を利用したレーダーや、電子レンジにも電波は使われています。周波数によって電波の特徴は異なりますが、まだ利用が進んでいない超高周波帯以外の電波の性質はすでに解明されており、今は情報を乗せる変調技術やアンテナ方式などの応用研究が主体です。
無人化で人手不足を解消
近年、災害時に役立つ機器や人手不足を補う「無人化」の技術など、電波で社会の安全や省力化に貢献する研究が注目されています。災害時に通信基地局が途絶するリスクに対処するため、被災地でドローンや気球を利用した仮設の「空中基地局」を稼働させる研究が進められています。
また、深刻な少子高齢化による人手不足への対策として、バスの運転手、除雪車や農業用トラクタのオペレータ不足を、電波を利用した遠隔操縦や自動運転で補う試みも盛んです。
このように、電波を使ってドローンや車両などの「移動体」を適切に動かす技術は、現代の社会課題を解決し、人々を幸せにするために不可欠なものとなっています。
空・陸・海で活躍
開発中の技術の一つが、水上ドローンです。海底の地形を調べる「海底測量」は、現在は有人の船舶を使用して行われるのが一般的ですが、この測量用のボートを遠隔操作や自動航行で無人化しようとしています。
水上ドローンの位置と針路をGPSで測定し、測量データの送信や操縦の命令を遠隔地で行うには、電波の技術が欠かせません。現在遠隔操縦に広く使われているWi-Fiでは電波が遠くまで届かない点や、水上ドローンが波で激しく揺れるとGPSによる位置計測に誤差が生じてしまうといった課題があります。そこを克服する研究が進められており、実用化が近づいています。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。
先生情報 / 大学情報

先生が目指すSDGs
先生への質問
- 先生の学問へのきっかけは?
- 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?
![選択:[SDGsアイコン目標9]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-9-active.png )
![選択:[SDGsアイコン目標11]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-11-active.png )
![選択:[SDGsアイコン目標14]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-14-active.png )


