まちは発見の宝庫! まち観察を通して社会を考える

まちに「新しい価値」を吹き込む
既存のものに新しい価値を吹き込み、未来につないでいく取り組みを「ストック活用」といいます。
例えば、第二次世界大戦の被害が少なかった京都には、古いまち並みがたくさん残っています。「京町家」を知っている人もいるでしょう。しかし、それらの中には現在の建築基準法を満たしておらず、手入れされず災害時に心配な建築物も多くあります。これらの建物を、建築やまちづくりの専門家が行政とタッグを組みながら、安全性を向上させ、現在のニーズに合う工夫を施すなど、さまざまな手法を駆使して再生し、未来につなぐ「ストック活用」が各所で行われています。
いろいろな「メガネ」でまちを観察
ストック活用を行うには、「今ある資源」を見つけ、育むことが重要です。その手法の一つが、「まち観察」です。普段生活しているまちを、いろいろなメガネを(心の中で)かけて観察してみると、多くの気づきが得られます。
「これは何だろう」と疑問を持つメガネをかければ、ユニークな建物や特徴的な通りの名前を発見したりするかもしれません。「ほかと違う」と気づくメガネをかければ、チェーン店の看板の色がほかの地域と異なっていたりすることが発見できます。「これがあればいいのに」と便利を思いつくメガネをかければ、雨宿りできるスポットづくりや、傘のシェアサービスなど、新たなビジネスのアイデアがひらめく可能性もあるでしょう。こうした気づきが、魅力ある資産(ストック)を活用し、まちの価値を高める第一歩になるのです。
多様な視点で社会の課題を解決
私たちの生活を取り巻く社会は、さまざまなもの、こと、人の営みによって成り立っています。そのため「社会共創学」という分野では、経営、工学、美術など、幅広い分野の専門家が協力し合い、それぞれの視点から社会の課題を解決しようとする取り組みが進められています。
まちを観察することは社会を形づくる多様な要素を深掘りするきっかけにもなり、より良い未来をつくることへとつながっていきます。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
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先生情報 / 大学情報

京都光華大学 社会学部 社会共創学科 教授 大島 祥子 先生
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