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体の中の“最前線”を解き明かす
私たちの体の中では、今この瞬間も免疫細胞が外敵と戦い、異常な細胞を排除し、生命のバランスを保っています。ミクロの世界ですが、その動きはダイナミックで、まさに生体防御の最前線です。しかし、免疫はどのように敵を見分け、どのように作動し、どのように収束するのでしょうか。その全貌はいまだ解明されていません。この未知の領域に挑み続けている学問が免疫学です。
ヒト免疫学の推進と社会貢献
大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(WPI-IFReC)には、世界から研究者が集い、分子レベル・細胞レベルでの免疫応答を詳細に解析する最新のイメージング技術やゲノム解析、バイオインフォマティクスを取り入れた研究を行っています。特に近年はヒトの細胞を用いた免疫学の基礎研究を推し進めており、その研究成果を新たな治療法開発や創薬といった社会還元とすることを使命としています。

■世界水準の研究成果
IFReCの研究者は世界トップの基礎研究を進めると同時に、人類共通の課題でもある免疫病の克服も見据えています。例えばリウマチ関節炎に代表される自己免疫疾患に対しては、自己の組織を攻撃する免疫システムの異常を基礎から解明することで治療薬が生まれています。2025年ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文教授もIFReCの研究者です。その地道な基礎研究から発見された制御性T細胞は、自己免疫疾患・アレルギー・ガンの治療法を発展させる切り札として世界から注目されています。世界水準の基礎研究があってこそ、人類に貢献できるのです。
大阪から世界へ広がる挑戦
IFReCは、単なる研究組織ではなく国際共同研究や海外機関との交換学生制度など、世界とつながる開かれた研究拠点です。若手研究者も中心的な議論に参加し、イギリス・ドイツなどの連携機関で研究するチャンスもあります。また、製薬企業との協力関係で研究成果を医療へと橋渡しする体制を強化し、社会変革につながる研究を実践しています。世界中の研究者が「ここで研究したい」と集まる環境。免疫学分野において世界最高水準の研究を行う拠点の一つが、大阪にあります。
挑戦の舞台はここです。
拠点長から高校生に向けたメッセージ

IFReCは 2007年にWPIの一つとして設立され、今や世界で最も先進的な免疫学の研究センターの一つとして成長しました。IFReCは最高レベルの研究を推進するとともに、海外の有力な研究機関との結びつきを強め、研究者や学生の交流を図ります。特にヒトの免疫学に焦点を当て、さまざまな病気の克服をめざして日々活発な研究・議論に努めています。こうした努力が実を結び人類の健康と平和に貢献することを信じています。皆さんも将来、我々と一緒に新しい発見をめざしませんか?
祝! 2025 ノーベル生理学・医学賞受賞!

免疫の暴走を抑える「制御性T細胞」を発見

大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(WPI-IFReC)の坂口志文教授(大阪大学 特別栄誉教授)が2025年ノーベル生理学・医学賞を受賞しました!免疫反応を抑制的に制御する制御性T細胞(Treg)を発見した功績が認められての受賞です。坂口教授は困難な中でも一つ一つ研究を積み重ね、その歩みが大きな成果となって今回の受賞につながりました。坂口教授は、若いころから海外含めて複数の大学や研究機関で多くの研究者と交流し、今日の地位を築きました。専門分野を横断して研究者が交わり、世界に開かれた研究センターをめざすWPIプログラムの理想を体現してきた研究者といえます。
基金設置のお知らせ
坂口教授がこれからも素晴らしい研究を継続し、更に発展させられるよう、大阪大学は「坂口志文研究応援基金」を設立しました。皆様の応援をお願いします!







