ネットワーク情報学とは何かを探る

ITの学びに必要な社会への関心
ITの学びは、プログラミングやシステム開発にとどまらず、データサイエンスやAI、デザインやメディアコミュニケーションなど幅広い分野に及びます。また、それらの技術を身につけるだけでは十分ではありません。社会が抱える課題に目を向け、その解決にどう情報を活用できるかを考える力が求められます。優れたシステムインテグレーターやITビジネスの担い手には、社会を理解する視点とITスキルの両方が必要とされます。
「知識が知識を結びつける」学問
ネットワーク情報学は、異なる分野や知識を情報によって結びつけ、新しい価値を生み出す学問です。建築や災害、データサイエンスやシミュレーション、歴史文化やメディア研究など、一見別々に見える分野は「情報」を通じて関連します。情報は知識同士をつなぐだけでなく、あなたが社会の課題に挑戦し創造的に活動する基盤にもなります。例えば防災をテーマとした活動では、センシングやIoT、データ分析やシミュレーション、デザインやネットワークなどを活用して、安全・安心な環境づくりに役立てられます。
ネットワーク情報学の魅力
実践例のひとつに「まちづくりGDXラボ」という取り組みがあります。コミュニティ開発や災害対応などをテーマに情報技術の活用方法を探索しています。IoTを活用して備蓄管理システムを構築したり、空間情報処理技術を活用して避難マップを作成したりするなど、学問と社会が直結する事例です。ネットワーク情報学の魅力は、多様な領域を横断し、社会と結びつけながら学べる点にあります。IT、ビジネス、メディア、デザインなど異なる関心を持つ仲間と共に学ぶことで、あなたは単に技術を習得するだけでなく、社会をより良く変える視点を育むことができます。情報と社会の双方を見据えた学びこそが、ネットワーク情報学の大きな可能性なのです。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
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先生情報 / 大学情報

専修大学 ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科 教授 佐藤 慶一 先生
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