国際的に注目される「学び合い」の学校づくり:授業研究と特別活動

特別活動(Tokkatsu)が支える学校文化
学校生活は、誰がつくっているのでしょうか。日本の学校では、先生がすべてを決めるのではなく、子どもたち自身が話し合い、役割を担い、行事や日常を運営していきます。学級会や係活動、文化祭・体育祭などの「特別活動」は、生活を学びに変え、協働や思いやり、合意形成の力を育てる日本独自の教育活動です。海外にも行事はありますが、学級で対話しながら学校生活を組み立てる文化は必ずしも一般的ではありません。そのため特別活動は 「Tokkatsu」 として紹介され、学び合いを支える学校文化として国際的に注目されています。
子どもの学びを支える教師の学び合い
日本の教育モデルで国際的によく知られているのが、授業研究(Lesson Study)です。子どもの学びをどう支えるかを中心に、教師が授業を共に計画し、実際の授業を観察し、子どもの反応を手がかりに振り返って、次の授業で改善していきます。海外の授業研究は教師の技術や教科の知識に焦点が当たることが多いです。一方、日本の授業研究は、学校全体で授業以外の学校生活、学校行事や課外活動も含めた教育活動の改善に取り組み、学校文化や教師文化を育てながら学び合う点に特徴があります。
日本の学校の「当たり前」を世界から問い直す
特別活動や授業研究が海外で実践される際は、各国の文化や背景によって形が変わります。特別活動と関連した人間形成には、宗教や市民教育の捉え方が深く関わり、日本の特別活動をそのまま取り入れるわけにはいきません。授業研究も、日本では全校型で教科を超えて取り組まれますが、海外では理数科教員の研修が多いです。日本の「当たり前」を世界と比べることで、私たちが経験してきた教育の意味が新しく見えてくるのです。教師教育学のおもしろさは、学び続ける教師が協働して実践を更新できる条件や仕組みを明らかにし、子どもの豊かな将来の土台となる学びを、現場とともにつくりあげたり、解明していくところにあります。
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