スマホやパソコンのセキュリティ対策の重要性

スマホやパソコンのセキュリティ対策の重要性

世界と通信するリスク

スマートフォンやパソコンなど、インターネットに接続している端末は、知らないうちに世界中と情報をやりとりしています。インターネット上でやりとりされるデータは「トラフィック」と呼ばれます。その中には、悪意のあるIPアドレスからのアクセスや、危険なサイトへ誘導するURLが含まれることがあります。こうした通信が原因で、情報の流出やウイルス感染が起きる可能性があるため、適切な対策が必要となります。

安全にメールを使うために

私たちは毎日メールを使っていますが、「銀行」や「宅配業者」を装った「なりすまし」メールが届くことがあります。これを防ぐために、送信元のメールが本物かどうかを確認する技術があります。この仕組みがあれば、怪しいメールを受信前に拒否したり、開く前に注意したりすることができます。
しかし、この技術は導入すれば自動で広がるわけではありません。導入には設定の手間や費用がかかります。そのため、「ほかの会社が先にやってくれればよい」と考える組織が多いと、社会全体では十分に普及しないのです。

社会全体に広げるための効果的な対策とは?

「良い技術であるにもかかわらず普及しない理由」を明らかにしようとする研究があります。
企業はコストや負担を考えて慎重になり、その結果、社会全体ではセキュリティ対策が進みにくくなります。そこで、人や組織の行動をコンピュータ上で再現し、何も対策をしなければどうなるか、国が新しいルールを作ればどう変わるか、大手企業が率先して導入した場合にどのような影響が出るかが予測されました。例えば、国の方針をきっかけに自治体や企業へ導入が広がる「波及効果」も考えられます。安全なインターネットは自然に生まれるものではなく、人々の行動や制度の工夫によって支えられています。より効果的な仕組みやルールを提案することが、この研究の目標です。

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湘南工科大学 情報学部 情報学科 情報工学専攻 教授 小林 淳史 先生

湘南工科大学 情報学部 情報学科 情報工学専攻 教授 小林 淳史 先生

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メッセージ

情報分野には、「これさえあれば10年以上通用する」と言い切れる知識や技術はありません。短いサイクルでどんどん新しい技術や知識が入ってくるからです。だからこそ、自分で考えて答えを導き出す力や、ひるまず新しい技術に挑戦する力が求められます。大学の授業や研究に主体的に参加し、こうした力を身につけてほしいです。また、何か一つのことを極めておけば、新しい内容を学ぶときも類似点や相違点を見つけて取り組みやすくなるでしょう。将来も学び続けるための基盤を、大学で培ってください。

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湘南工科大学は「社会に貢献する技術者の育成」を大学のミッションに掲げる、1963年創立の工科系大学です。充実したICT環境と設備を備えた、湘南の自然豊かなキャンパスで、工科大学ならではの専門知識と実践的技術を身につけることができます。多くの授業でアクティブラーニングを取り入れており、学生が主体的に授業に参加し、実践を繰り返すことで理解を深めながら成長していく学修スタイルが特徴。また、少人数の担任制度や、きめ細かい就職支援などの各種制度により一人ひとりを手厚くサポートしています。