SNSの投稿があなたを狙う? 利便性と安全性との両立を

情報漏えいの主役は「人間のミス」
情報漏えい被害は、高度なハッキング技術による被害だけではなく、その多くは人間の判断ミスや不注意が原因だといわれています。例えば、偽サイトと気づかずIDとパスワードを入力してしまったり、不審なメールのリンクをクリックしてしまったりするケースが大半なのです。そのため、技術的な対策だけでなく、情報の扱い方を学ぶ教育が重要であり、情報セキュリティの重要性を体験できる教育プログラムなどの研究・開発が進められています。
スマホが生む「デジタルの痕跡」
スマートフォンやSNSの普及によって、私たちは毎日大量のデジタルデータを生み出しています。投稿した写真、「いいね」した内容、位置情報、友人とのやりとり、といったデータが積み重なると、その人の趣味・家族関係・生活リズムまで鮮明に浮かび上がります。こうした「ソーシャルデータ」を分析して個人の好みや行動に合った情報を提供する技術が発展する一方で、そのデータが悪用されると深刻な情報漏えいにつながります。
例えば、パスワードに誕生日やペットの名前の組み合わせを使っている人は少なくありません。誕生日の投稿やペットの写真に添えた名前から、パスワードの候補は大幅に絞り込めます。「今日○○に会った」といった行動情報から、巧妙な成りすましメールを送ることも可能です。
データ分析で守る情報社会
こうした問題に対応するため、データ分析を用いてセキュリティ対策を考える研究も進められています。例えば、SNSの投稿や文章の特徴、音声や画像のデータなどを分析することで、なりすましや不自然な情報のパターンを見つけ出そうとしています。
近年は画像や動画を生成するAI技術も発達しており、本物と見分けにくい情報が作られることもあります。そのため、データの特徴や生成過程の痕跡を調べ、人工的に作られた情報を判別する研究も重要になってきています。データの利活用と安全性を両立させることが、これからの社会にとって大きな課題となっているのです。
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