誰もが攻撃にさらされる今、セキュリティに求められること

誰もが攻撃にさらされる今、セキュリティに求められること

個人も攻撃対象に

サイバーセキュリティは現代に欠かせない技術です。SNSが普及して、企業や病院だけでなく、個人も危険にさらされています。サーバやパソコンに侵入してデータ改ざんや漏えい、破壊などをするサイバー攻撃や、偽サイトに誘導してパスワードやカード情報などを入力させるフィッシング詐欺が横行しています。
予防策として「怪しい点はないか、URLを確認する」などと言われます。しかし、本物のサイトがフィッシング詐欺に使われることもあるのです。

本物のサイトが偽サイトに?

その一例が、自治体で使われたサイトです。ワクチン予約やキャンペーンなど、一時的な特設サイトの使用期間が終了したとき、適切な処置をせず放置や破棄をすると、そのサイトのドメインを乗っ取られます。
Webサイトには、インターネット上の住所にあたるドメインがあります。これは、ネットワークの送受信に必要となる難解な数列(IPアドレス)を、わかりやすい文字列にして「〇〇.com」などと表示され、世界に一つしか存在しません。
廃棄されたドメインは第三者が取得でき、本物と変わらない偽サイトを開設することもできます。信頼できるドメインだからと、ユーザーが個人情報を入力してしまう危険性があります。これは企業でも起きており、対策として管理方法の見直しなどが求められています。

安心して情報を使える社会

セキュリティを考える上で、攻撃する側の心理を理解することは重要です。どうやったら気付かれずに攻撃できるだろうか、どうしたら簡単にだませるだろうか、と私たちの心理を探ってきます。私たちはそのような攻撃を研究し、さまざまな方法で攻撃を防ごうとします。サイバー攻撃とその対応はいたちごっこです。このようなサイバー攻撃への理解には、ネットワーク、データサイエンスのみならず、幅広い領域の知識が必要です。
戦争も情報戦の時代となり、日本政府も対策に力を入れています。サイバーセキュリティは、誰もが安心して情報を使える社会の実現のために不可欠な技術なのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

東海大学 情報通信学部 情報通信学科 教授 柿崎 淑郎 先生

東海大学 情報通信学部 情報通信学科 教授 柿崎 淑郎 先生

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情報学、サイバーセキュリティ

先生が目指すSDGs

メッセージ

微分積分などの数学、あるいは歴史の勉強をしていると、「これは将来なんの役に立つのだろう」と考えることもあるでしょう。しかし、これらは必ず役に立ちます。数学は暗号理論や符号理論など情報通信学に不可欠です。セキュリティを考えるとき、戦いの戦略など歴史の知識が役立ちます。セキュリティはまだ新しい学問分野で、さまざまなアイデアや発想が必要な分野です。勉強で得た知識と、多様な経験が生きてきます。今のうちに知識と経験をバランスよく養っておきましょう。

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