稼ぐ・カッコいい農家をつくる! 農村活性化の仕掛けとは

稼ぐ・カッコいい農家をつくる! 農村活性化の仕掛けとは

異業種とコラボ

農家や農村部の存続が危ぶまれています。解決していくには、「稼げる、カッコいい、希望と感動を与える農家」を生み出し、その姿を見て「農家になりたい」と思う人を増やす仕掛けづくりが有効です。例えば、料理人とコラボして新商品を開発する、農家のカフェをつくるといった、農家+異業種で新しいビジネスを展開する事例があります。
観光と組み合わせた観光農業体験ツアーでは、農家が案内役のコンシェルジュとなって自分やほかの農家のアピールをし、住民が互いに高め合って、地域全体で成長をめざしています。大学の特任講師が自らロールモデルとなり、農業の魅力を若い人に伝える異業種連携の形もあります。

農村の魅力をリサーチ

こうした活動を展開するには、協力者がいて、その農家の将来ビジョンや現状を理解し、共に考えながら提案することが重要です。外からの目でリサーチすると、農家自身が気づいていない地域の魅力もたくさんあります。珍しい昆虫やすてきな景色があれば、それらを体験できるツアーを企画するのもいいでしょう。農地の近くに貴重な遺跡などがあれば、観光とセットで提案できます。英語が堪能な従業員がいれば外国人旅行者向けの企画を考案するなど、多様な活動ができるのです。
魅力的な農家が増えれば、農業を希望する移住者も増えます。移住しやすいように、行政と連携してサポート体制を整えることも大切です。

農政学×社会科学で

稼ぐ農家にするには、先進的な経営で地域をけん引する「リーディングファーム」をつくることも可能です。需要を開拓し、売れる商品やサービスを展開することで、経済的効果は地域に波及していきます。農村部に人々を集めて活性化するには、イベントやSNSで地道にPRしていくことも大切です。
農村地域の振興を考えるには、農政学とともに、社会の現象を分析する社会科学的な視点が不可欠です。楽しく、カッコよく稼ぐ農家を増やすことが、日本の農業や農村を維持していくことにつながります。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

福井県立大学 生物資源学部 創造農学科 教授 倉田 源一郎 先生

福井県立大学 生物資源学部 創造農学科 教授 倉田 源一郎 先生

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地域農政学

メッセージ

大学は、難しいことを学ぶイメージが強いかもしれませんが、さまざまな人と出会い、多くの経験を得られる場でもあります。特に本学の創造農学科は、「食品」「農業」「環境」に関わることなら何でもできる、全国でも珍しい学科です。私の研究は、農家のほか、料理人や販売事業者、行政、JAといった大勢の人と関わります。多様な意見を聞き、目標の実現には何が適切かを考え、行動することで、人間力を養うこともできます。大学は、社会人になった時に重要となる「生きる力」を手にする場でもあるのです。

福井県立大学に関心を持ったあなたは

福井県立大学は、経済学部、生物資源学部、海洋生物資源学部、看護福祉学部、恐竜学部、地域政策学部の6学部10学科からなる公立の総合大学です。
福井県は、歴史や自然の豊かさ、優れた生産技術や高い生活文化の質を誇る非常に優れた「学びと体験のフィールド」です。
各学部の専門に合わせた充実した施設・設備と恵まれた自然環境の中、少人数教育を柱に、専門能力の養成はもちろん、教養・語学・情報教育を重視し、これからの情報化社会・グローバル社会に適応できる人材の育成に向けた多彩な教育プログラムを展開しています。