多文化社会学部には、「国際公共政策」、「社会動態」、「共生文化」、「言語コミュニケーション」、「オランダ特別」の特色ある5つのコースがあります。どのコースも、グローバル化時代の多文化社会に必要とされる人間力と社会力を身に付け、多様な文化的背景を持つ人々と協働し、グローバル化する社会を担い、たくましく生き抜く力を伴った人文社会系グローバル人材の育成を目指しています。
1年次生については、英語力の向上と異文化理解を目的として4週間程度の短期留学プログラムを提供しています。また2年次生以降では、約40%の学生が海外の協定校への半年から1年間の中長期留学を経験し、専門性をさらに深めています。なかでもオランダ特別コースの学生は、世界屈指の教育や研究力を誇るほど名門のライデン大学へ長期留学します。中長期留学への参加は原則として交換留学になりますので、学生は長崎大学に学費を納入するだけでよく、単位認定制度により4年間で卒業も可能です。
なお、多文化社会学部では留学相談室を設置し、留学に関する必要な情報を提供しています。留学先の決定や渡航手続き、履修科目の選択は、海外経験が豊富な留学コーディネーターに相談することができます。学生が海外留学に出発する前には、危機管理等に係るオリエンテーションを実施し、留学中も指導教員などが随時電子メールなどで修学や生活の相談に応じており、サポート体制も万全です。
※新型コロナウイルスの流行に応じた対応をとります。
海外プログラムの1つである、フィールドワーク実習ではまず、自らに問いを立て、適切な調査法を選択した上で、それに基づいた資料の収集・分析からレポートの作成にいたるまでの人文社会科学の専門的調査技法を学びます。その後、国内だけでなく、アジアやアフリカなど海外のフィールドで調査を実施します。例えば台湾では、木工・木彫職人やマサイペインティングなどユニークな調査を行いました。所属するゼミ単位で行うケースもあり、過去には中国、韓国、フィリピン、インドネシア、ポーランド、ドイツで実施しました(※2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により未実施)。
これまで、英語圏・非英語圏双方の海外インターンシップ・スタディーツアーにも取り組んできました。夏と冬の長期休暇を利用した1週間から1ヶ月程度の期間で、カンボジア、フィリピン、ミャンマー、ラオス、ハワイでの実績があります。年間約60名の学生が、現地の空港、ホテル、語学学校で貴重な就業経験のプログラムや平和学習、ボランティアに参加しています。
新型コロナウイルス感染拡大による不安定な社会情勢ですが、今後も世界の多様な文化に接し、グローバル社会を実体験する企画を提供していきます。
実践的かつ生きた英語力を鍛えるため、毎日「英語カフェ」を大学内で開催しています。通常の授業とは独立したプログラムで、内容・テーマを定期的に変更しますが、自分の興味・関心に沿って選択でき、参加回数に上限がないため毎日参加することができます。これは一例ですが、他にも楽しみながら真の英語力と発信力を向上できる学内プログラムも充実しています。