
医・薬・看を「相互に理解しあう」医療系総合大学の学び
■広がる研究と学びの場
大阪医科薬科大学は、大阪医科大学と大阪薬科大学のふたつの大学が統合し、2021年、医学部・薬学部・看護学部に3000人を超える学生が学ぶ医療系総合大学として生まれました。それぞれの専門知識・技能に加え、これからの医療のスタンダードとなる多職種連携教育に力を入れており、多様な実践の場から養われる、互いを知り相手を思うマインドは、やがて様々な医療現場、社会、そして患者さんと向き合う学生たちの適応力を育みます。
■隣接する附属病院で、全学部ともに1年次より実習
大阪医科薬科大学病院は国から「特定機能病院」として指定されています。特定機能病院とは高度な医療を安全に提供し、新しい医療技術を開発して発信するなどの要件を満たしていると認められた病院のことで日本全国に88か所あります。また同時に、医学部、薬学部、看護学部を備えた総合医療大学として未来の医療人材育成にも取り組んでおり、早期からの臨床実習により医療人としてのプロフェッショナリズムを学んでいきます。
■進化を続ける「スーパースマートで温かい病院」へ
2022年に開院した新本館A棟に続いて2025年7月に新本館B棟が完成予定。そこでは、複数の診療科が融合した臓器別・疾患別センター外来により、従来は各科で受付や診察を申し込む必要があったのが一度の申込で済むだけでなく、さらに診察や会計の待ち時間を短縮する機能などの患者さんの受診をより快適にするための環境が整備されます。すでに、安全と診療効率の向上を目的とした最新技術の導入が開始され、“スマート”に高品質の医療を提供するための準備が進行中です。
医療の質は即ち医療者の質という考えのもと、患者さんに提供する医療の質の向上に日々取り組み続けています。また患者さんに高度な医療を安定して提供するべく、医師は常に自らを万全の状態に保てるよう、医師の働き方改革を支援するシステムを導入しました。患者さんと医療者、医療サービスそして医療情報が近づけば近づくほど、医療の質は高まります。患者さんへの気遣いと手厚い診療を通じて、患者さんに“寄り添う”温かい病院を目指します。

医療の本質を学ぶ「医学部」
6年間を通じて多職種を理解し、実践的な連携ができる能力を養う多職種連携教育を推進しています。卒業後、臨床現場や地域医療の現場で密な信頼関係を築くため、高度な知識と技術を修得します。
■新カリキュラムで臨床実習の時間数は計64週
1年次の「早期体験実習」から、4〜6年次のクリニカル・クラークシップ(診療参加型臨床実習)まで、継続的に現場経験を積みます。
・早期体験実習
1年次に大学病院の外来患者をエスコートしたり、病院各部署の業務の一端を経験・見学することで医師だけでは成立しない医療の成り立ちを体験し、6年間の医学の学びの基本を身に付けます。
・クリニカル・クラークシップ
学生が主体となり、患者さんとの関わりの中から臨床を学ぶ実習方式です。医療チームの一員として数名の入院患者さんを担当し、指導医のもとで診察・検査・治療を行います。
■医学部をもっと知ろう!
・学びの特徴
・6年間の学び(カリキュラム)
・アクティブラーニング
・学生研究
・医師国家試験合格率97.0%
臨床と研究を学ぶ「薬学部」
■医療系総合大学ならではの臨床教育
大学病院を持つ大学だからこそ、多職種との連携や「薬を使用する患者さん」と実際に接することで学び、自らの力を発揮できる適応力を身につけることができます。また学内の模擬薬局や病室を利用した「臨床教育プレ導入」から、医学部・看護学部合同の「多職種連携地域医療実習」など学内外の臨床の現場へと、スムーズに学びを発展させる環境が整っています。
■4年次から全員が研究室に所属
4年次からは薬学部の学生全員が研究室に所属し、自分のテーマに沿った研究を行います。自分の興味や好奇心を生かして「正解のない問い」に挑むことも、重要な学びです。
また、研究室での経験は、研究部門や企業の製品開発・品質管理部門への進路拡大など、多くの学生にとって将来の道を見つける機会にもなります。
■薬学部をもっと知ろう!
・学びの特徴
・6年間の学び(カリキュラム)
・早期体験学習
・多岐にわたる卒業後の進路
・薬剤師国家試験合格率86.8%
多職種連携で学ぶ「看護学部」
■実践的な多職種連携教育を重視
同じテーマを医学部、薬学部と看護学部の学生が討議したり、実習を通して共に学び、チーム医療の基礎力を養います。また、臨床現場でも通用する実践的能力を育てるため、病院の看護部も参加する教育体制(ユニフィケーション体制)を構築し、質の高い看護教育を学べます。実習施設も1〜3年次は、大学敷地内にある病院を中心に、各領域にわたる実習を行います。4年次には大学病院の他、地域の病院、訪問看護ステーション、空港検疫所、学校など看護職者が活躍する様々な現場で実習を行います。
■看護師と保健師・助産師への挑戦も可能
「看護師国家試験受験資格」を全員が取得できるほか、必要科目を選択することにより「保健師国家試験受験資格」や「助産師国家試験受験資格」の同時取得が可能なカリキュラムを用意しています。
■看護学部をもっと知ろう!
・学びの特徴
・4年間の学び(カリキュラム)
・学びのサポート
・国際交流
・看護師国家試験合格率98.9%
大阪医科薬科大学の数理・データサイエンス・AI教育プログラムや医療の現場に寄り添う研究紹介など、様々な情報を紹介しています。