人生100年時代。「健康であること」は人類の永遠であり、最大のテーマと言えるでしょう。健康へのケアシステムが弱い途上国や高齢化が進む先進国と新興国で「健康」への重要性はますます高まっています。今や「健康」における課題を解決するには、健康や疾患に関する基本的知識や課題を身につけるだけでなく、グローバルな視点で幅広く考察できる力が必要です。
本学の「国際教養学部」には「異文化×健康」この意外な組み合わせで学ぶ斬新なカリキュラムがあります。国際教養学部は開設7年目の学部ですが、本学開学以来、江戸後期から日本初の西洋医学塾として蓄積した、国際教育の豊かな伝統・土壌というバックボーンを持っています。国際社会での活躍に必須な国際教養をベースに、グローバルヘルスを学ぶカリキュラムで、社会が求める真のグローバル市民を養成します。
国際教養学部の学生は1・2年次の間に導入科目や基礎・グローバル市民形成科目などを通して、問題発見能力や論理的思考能力を身につけます。3年次からは展開科目として、「異文化コミュニケーション領域」「グローバルヘルスサービス領域」「グローバル社会領域」の3つから、自分の興味に応じた専門領域を選べます。また、通常は大学院で学ぶ内容のグローバルヘルスを学部レベルでの専門教育として学べるのは日本では本学部だけで、国際保健の分野をめざす人には大きな魅力となっています。
真のグローバル市民には、基盤となる国際的な教養に加え、語学力も重要です。外国語授業は少人数制度の採用や学生同士が主体的に学べるよう協同学習制度も導入しています。学生同士で外国語での意見を交わしたり、プレゼンテーションを行うなど、実践的な学びを通し、聞く力と伝える力を養っていきます。さらに国際教養学部は英語以外の外国語も学ぶ「複言語主義」を導入しており、語学力が身につくカリキュラムとなっています。また、言語学習センターでは、カウンセリング・ブースで教員に気軽に学習の相談ができるほか、教員や友人との意見交換や討論が行えるオープンスペースやプレゼンテーション練習用コーナーの設置、映画などのDVD、CD・書籍・英字新聞なども豊富に揃え、語学自習を効果的に進めるための環境を整えています。