社会のあらゆる分野で、数理やデータサイエンスの知識を学び、AIを使いこなせる人材が今、求められています。神奈川工科大学では、数理・データサイエンス・AIをすべての学部・学科の学生が基礎から学べる「データサイエンス・AIリテラシー教育プログラム」を用意しています。このプログラムは、文部科学省から本学を含む78校(2022年3月現在)だけが認定された教育プログラムです。講義を聴くだけでなく、本学の先進AI研究所で研究開発中のテーマに触れたり、自ら社会の課題を探求してAIによる解決を創造するなど、体験・探求・プロジェクト型の新しい授業方法を取り入れています。また、インターンシップなどのキャリア教育や課外時間での自主学習の制度も取り入れて、基礎からじっくり学んで就職活動にも役立つプログラムへと発展させていきます。
設備面でも2025年度までに、学内ネットワーク基盤を再整備する「新ICT基盤整備計画」が、すべて完成する予定です。国内有数の最先端ICT設備や、高速・安全なネットワーク環境は大学教育に極めて重要です。
神奈川工科大学は、eスポーツ研究を主導する拠点として発展をめざし、本学とNTT東日本、NTTe-Sportsで、eスポーツ分野の研究や教育、地域活性化推進に向けた連携協定を締結しました。
連携協定を軸に、情報通信技術やスポーツ情報科学の活用により、eスポーツの価値を確立するための研究に取り組むのが「eスポーツプロジェクト」です。併せて設立された「先進eスポーツ研究センター」では、ネットワーク遅延がeスポーツに及ぼす影響や、音・聴覚という新しい視点など、さまざまなテーマで研究に取り組んでいます。
また、 eスポーツの普及と地域活性を目的に本学の学生らが企画・運営を担い、対戦の様子をリアルタイムで配信した「KAIT GRAND PRIX」を2021年に開催しました。
現在普及している「4K」テレビの4倍、ハイビジョンの16倍にあたる7,680×4,320ピクセルの空間解像度をもつのが「8K」。目の前で見るとまるでリアルな現場に立っているような臨場感を体験できる最新の映像技術です。しかし、これをテレビで放送する場合、データを圧縮する必要があります。本学の丸山教授が手がける8K超高精細映像処理技術の研究では、非圧縮のまま伝送できるネットワーク構築に挑み、札幌~東京~大阪を100Gbpsのネットワークでつないだ実験を世界に先駆けて成功しました。本学の世界最先端ネットワーク技術で誰でも気軽に8K映像を扱えるようになり、新しい利用方法も増えるのではないかと期待されています。