●社会情報学部と理工学部電子情報理工学科の情報科学コースをバックグラウンド
旧社会情報学部(文系の側面が強い情報学部)と理工学部旧電子情報理工学科(理系的情報学科)と、さらには新たなスタッフが加わり情報学部として2021年からスタートしました。情報学部という名称ですがいわゆる文理二分法で言うところの理系学部ではなく、情報分野の文理融合学部という位置付けで、人文・社会科学とデータ・コンピュータサイエンスの両立をはかる学部です。
●文理融合の教育研究組織
情報分野における文理融合ですので、水と油の関係ではなく親和性のある分野での文理の融合学部です。情報学をベースに、皆さんが4つのプログラム(後述)の複数の山を高くすることが求められます(学際性)。データサイエンティストを目指している人は、分析するツールを身につけるだけでなく、分析する対象をも学ぶことができます。ツールが先行しがちな分野ですので分析する対象を学べることは皆さんの将来の強みになることでしょう。
1年次に皆さん全員が共通の学部基盤教育を学びます。2年次からは4つのうちの1つのプログラムを選択して専門教育を学ぶことになります。学部基盤教育では共通するデータサイエンスの理論とスキル、人文社会の概念や分析方法を体系的に学習します。さらに、2年次に配属される教育プログラムでの学修の基礎となる科目を学びます。
4つのプログラムとは、人文情報・社会共創・データサイエンス・計算機科学のプログラムのことです。
人文情報プログラムは、人文科学的知見から高度情報社会に生きるわれわれ人間自身とその文化を深く、広く理解することを目指します。社会共創プログラムは、法・政治・経済・環境といった社会科学的知見を活用して、高度情報社会での課題発見と解決策の提案能力の養成を目標としています。データサイエンスプログラムは、データを収集する方法や、得られたビッグデータを分析して課題解決に活かす能力を身につけることを目指します。計算機科学プログラムは、計算機科学の数理的原理を理解することで、最先端の情報技術を修得するだけでなく人工知能や各種情報システムを研究開発できる能力を養成します。
●融合型PBL・ゼミ(演習)・卒業研究
融合型PBLは、地元企業や自治体等のさまざまな組織と連携し、データを根拠として問題解決をする授業(Project Based Learning)です。人文・社会と自然科学の幅広い視点を養うとともに、実社会の課題に対して情報学の立場から解決策を提案する能力を身につけることを目指します。3年次からはゼミに所属し卒業研究に向けて本格的に研究を始めます。ゼミは多くて10名の少人数制で、大規模な大学よりも教員との距離が近く、ほどよい緊張感の下で学習することができるでしょう。
●キャリアサポート室やキャリアカウンセリングによる支援
1年次から就業意識の醸成のためのプログラムが組まれ、キャリアサポート室による就職支援(エントリーシートの書き方や模擬面接)、公務員セミナーなどが行われています。
外部から講師を招き公務員試験対策セミナーも開催しています。過去問を中心にした実践的な内容で、例年は10月から12月にかけて全18回開催しています。参考までに情報学部の母体となった社会情報学部の就職率は98%となっています。