世界ではさまざまなモノがつながり、日々膨大なデータが蓄積され、新たな製品やサービスが誕生しています。この新たな時代には、科学的な根拠にもとづく情報処理能力や自ら課題に取り組む主体的な姿勢が求められています。少人数教育、きめ細やかな外国語教育を実践する津田塾大学では、時代の要請に応えるために数理に強く、データ活用ができる人材育成をめざし、学芸学部の数学科と情報科学科、総合政策学部の総合政策学科の3学科で特色あるデータ活用の学びが実践されています。
自然現象や経済、社会の動きは「数学」を使って説明することができます。数学科では、そういった分野の基礎となる数学的な考え方や論理的思考法を学びます。1・2年次は数学の幅広い分野の基礎を学び、3・4年次では関心のある専門分野(代数学、幾何学、解析学、応用数学、境界領域)を深く探求します。少人数セミナーによって「問題に挑戦し、考え、答えを見つけ出す」能力を磨きます。
情報科学科では、情報科学の基礎となる数学やプログラミングを基礎から応用まで学びます。さらに、ネットワークやメディア、離散数学、データサイエンス、AIなど、応用や最先端へと学びを深めます。セミナーなどで身につけた知識や技術を実践的に活かす場としてプロジェクト科目を設け、問題を分析し解決する力やプロジェクトを遂行する能力を養います。また、専門に沿った「情報科学英語」にも力を入れています。
現代社会では、少子高齢化、貧困や格差、環境問題、雇用など、さまざまな問題が山積しています。英語やデータ分析を土台に課題を解決する力を養成する総合政策学科では、PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)の手法を活用しながら、学生自身が課題を発見し、その解決に向けた調査・研究を行うという「主体的な学び」を実践しています。
例えば、企業や地方自治体などの組織と連携して、現場のさまざまなデータから課題を抽出して、立案、実行するといった実践的な学びも展開しています。
本学では、学生の数理・データサイエンス・AIへの関心の高まりに対応し、適切に理解し活用する基礎的な能力を修得することを目的として文系・理系問わず、「データサイエンスリテラシープログラム」を提供しています。