リーダーシップは、特別な人だけのもの?

リーダーシップは、さまざな観点から研究できる!
あなたは、「リーダーシップ」というと、どのようなイメージがあるでしょうか。「頭の良い人」「偉い人」「織田信長のような人」など、「リーダーシップ」からイメージされる内容は人それぞれでしょう。実は、リーダーシップの研究者も、さまざまな観点からリーダーシップを研究しています。性格や知能、外見などのリーダーの「特性」からリーダーシップを研究することもあれば、優れたリーダーシップにつながる「行動」を探るアプローチもあります。リーダーシップは多様な要素が絡み合って生じるため、さまざまな観点から研究することができるテーマです。
リーダーシップは特別な人だけのものではない
さまざまな観点から研究することができるリーダーシップですが、その対象は、これまで、国を統治する政治家や企業の経営者、管理職など、特定の役職や権限をもった人々が主な対象でした。しかし、近年は、経営環境が複雑化し、特定の役職や権限をもった人々のリーダーシップだけでは、問題に対処することが難しくなっています。最近の研究では、強いリーダーが1人だけ存在する企業よりも、役職の有無に関係なく多くの人がリーダーシップを発揮している企業のほうが、優れたイノベーションを創出していることなども明らかにされつつあります。特定の役職や権限がなくても、皆がリーダーシップを発揮していくことが必要になってきているのです。
リーダーシップのヒントとなる要素
日本企業にも、役職、権限が伴わずとも優れたリーダーシップを発揮し活躍する人々がたくさん存在します。そうした人々には、いくつかの共通点があります。たとえば、自分の周囲の環境の理想的な状態を日頃から思い描いていること、そして、描いた理想の実現のために課題を見つけ、自分ができるところから解決の方法を探り、改善を続けていくことなどです。役職、権限が伴わずとも優れたリーダーシップを発揮し活躍している人材からは、リーダーシップのヒントをたくさん得ることができます。
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