ビジネスシーンで生きる「ファッション的感覚」

決め手はかっこよさ
ファッション的感覚は、ファッションを学ぶことで磨かれます。それはファッション界だけでなく、いろいろな業界のビジネスシーンにも応用できます。ファッション的感覚は、他社との差別化を図る武器になるからです。現代は、企業努力によってどのメーカーも商品や製品の性能が良く、サービスの質も高く、どのパソコンを買おうがどこのカフェに行こうが大きくは変わりません。では顧客がモノを選ぶ決め手は何かと言えば、大きく影響しているのは見た目のかっこよさやクールさです。ファッション性は、今や消費者がモノを購入する動機の大切な要素になっています。
ファッション的感覚をビジネスに生かす
ファッション性を武器にしてヒトやモノを組み合わせたり、配分したりして、新たなアイデアや価値を創造し形にすること、それを消費者に提供することがクリエイティブディレクターの仕事です。すでにあるモノを編集して、新たな価値を生み出すビジネスは、すでにあちこちで行われています。例えば衣料品会社と飲食会社とがコラボレーションでTシャツを制作するように、一見、関連のない企業同士が新商品を共同開発したり、新たなサービスを提供したりする活動は珍しくありません。
意外な結びつきで新たな価値を
最近も、衣料品会社が若者に人気の怪談コンテンツと組み、地方の廃虚になった建物で怪談を語る会が開催されました。コラボTシャツも作られ、人を集めることでまちおこしの一助にもなりました。ほかにも、若者に人気のサウナ銭湯にセレクトショップ風の売り場が設置されました。棚に並ぶのはサウナモチーフのトートバッグやTシャツ、キーホルダーなどで、その売り場のおしゃれさとのミスマッチ感が人気です。
何をどう結びつけて編集し、みんなが満足する形を提供するかを考えるとき、ファッション性の高さが求められます。現代のファッションは衣料品にとどまらず、そのセンスとイノベーションによって人々の生活スタイルに変化をもたらしています。
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江戸川大学 社会学部 経営社会学科 教授 南馬越 一義 先生
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