速読法で長文読解を攻略! 効率的な英語学習法の研究

英文の構造が一目でわかる!
英語の長文読解問題が難しい理由の一つは、母語ではないアルファベットが並んでいるために、どれが大事な語なのかを瞬時に見分けることができず、読みにくいと感じることです。
そこで、単語に記号をつけながら長文を読む「速読法」が考案されました。名詞は○で囲み、動詞には→、notやneverなどの否定の語には×をつけます。比較級には不等号を、数字には算用数字を書き添えます。記号化によって英文の構造が視覚的に捉えやすくなり、大意をつかみやすくなります。
この方法でトレーニングすると、共通テストや英検のような選択式問題の正答率が上がり、読むスピードも上がるというデータが出ています。高校1年生が授業の中でこのトレーニングを1年間続けた結果、1分間に読める単語数が40~50語から70~80語に伸びています。
脳科学を活用してリスニング力アップ!
リスニング対策として、脳科学を応用した「速聴法」の研究もあります。
上り坂を走るトレーニングを繰り返した後に平地を走ると、タイムが上がります。その理由の一つは、脳が平らな道を下り坂だと誤認するためと考えられています。こうした脳の「だまされる(状況に慣れる)」仕組みを利用して、リスニング教材を再生する速度を1倍から1.2倍、1.5倍と上げていきます。2倍速まで上げたところで元の1倍のスピードに戻すと、脳はその速度を「ゆっくり」だと感じて、聞き取れる語の数が増えていきます。
読解時、聴解時に「補助輪」で自信をつける
速読法も速聴法も自転車の補助輪のようなもので、やがてこうした方法を使わなくても問題をとけるようになります。ポイントは、単語力や文法力を問わず誰でもできること、効率的に正答率が上がることです。点数が伸びることで自信がつき、英語が好きになるという効果も期待できます。
外国語の習得には長い時間がかかるため、英語教育学において効率的な学習法は重要なテーマの一つです。脳科学、学習心理学なども応用した、さまざまな研究が行われています。
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秀明大学 グローバルマネジメント学部 グローバルマネジメント学科 教授 山西 敏博 先生
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